記録博の記録

大学でもばったばたして、その後移動もばったばたして、ばったばたで新幹線日帰りで記録博へ行った。

しょっぱなからずっと、いつも聴いてた音楽を爆音で、実際にFINLANDSと同じ空間で、生身の身体で受けることができて、ここまでこういうふうに生きてきて良かった、と自分を好きになれる時間だった。

SEの始まりも私のイメージと一致していて、これも時間をかけて作られたものなのかと思うと涙が止まらなかった。カバーした曲は、これまでの自分のできなさを思い出したり、人からの意見を思い出したりして、また別の意味でも涙が止まらなくなった。

塩入冬湖のつくる音楽は、ずっと私のそばにある、と確信した。私は、彼女の表現する世界や価値観のことが好きだ。

塩入冬湖が届ける言葉は、ギターの音や言葉に乗ってもちろん私に深く刺さり続けている。それだけではなく、しゅんくん、澤井さん、彩さんはそれを支えるかのように塩入冬湖の表現したい世界を私に伝えてくれた。

FINLANDS BONでも裏打ちされたサポートメンバーやスタッフの塩入冬湖への、FINLANDSへの愛は、私の理想とするバンドの形と一致していた。

歌以外がないとバンドは成り立たないし、言葉で想いを伝えるのは簡単で、歌以外で想いを伝えるのは不可能ではないと私はずっと考えてきた。最近その気持ちを揺さぶられるような経験をしたけれど、FINLANDSはその考えを全力で肯定してくれたと思う。

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