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コミュ障を克服したいなら、まずは会話の大原則を知ろう!

今までコミュ障を治すために会話に関する本を読んだり、インターネットで検索したり、いろいろ学んでみましたーって人は多いと思います。

…ぶっちゃけどうでしたか?

なんかやること多いし、ものによって書いてあることバラバラだし、どうすればうまく会話できるようになるのかよくわからん…って混乱しちゃった人は多いんじゃないでしょうか?

・笑顔で接することが第一です
・共通点を見つけましょう
・オウム返しすれば会話は続きます
・質問して相手を喋らせればいいんです

こんな風に多種多様なノウハウを一度に並べられちゃったら

何から手をつけたらいいのかわからない…。
なーんかコミュ障治すのってメンドくさいかも(~_~;)

そう感じてしまうのも無理ないと思います。


もちろんこれらのノウハウも間違ったことを言ってるわけじゃないし、あいづち、質問、自己開示といったコミュニケーションスキルを一つずつ習得していくステップも必要です。

でもまずは、全てのスキル・ノウハウの根底にある
「会話の大原則」を理解することが大切なんです。

この大原則さえしっかり頭に入っていれば、

「なぜこのスキルをマスターしたほうがいいのか」が瞬時に理解できるようになります。

仮に学んだことを忘れてしまったときでも「こんな話ししたらいいのかな」「こうやって聴いてあげたらうまくいくんじゃないかな」と自分で考えられるようになります。

結果、コミュ障を克服するまでの時間が大きく短縮できるはずです。

今日はそんな会話の大原則をお伝えしていきます。


会話とは人がらの共有である

「会話=人がらの共有」

これが会話の大原則です。

ちなみにここでいう人がらとは、

好き嫌いの好み、物事に対する考え方、感じた気持ち、私ならではの体験談

これらをひとまとめにして「人がら」と僕は呼んでいます。

自分の人がらを伝えたり、逆に相手の人がらを引き出したり、

会話を通じてお互いの人がらを知り合っていくことで「この人なら信頼できるな」とか「この人とは考え方が似てて話してると楽しいな」と感じて仲が深まっていくのです。

おそらくコミュ障さんの中には

「そもそも人と会話することが全然楽しくないんだけど…。なんで女の子ってどうでもいい話であんなに盛り上がれるんだろう…。」

と不思議に感じているかもしれませんが、それはあなたが人がらの共有をしていないからです。


コミュ障さんの会話は情報ばかり

コミュ障さんが普段会話でやっているのは「情報の共有」です。

情報の共有というのは例えば、

「今日は最高気温30度ごえらしいですよ」とか

「このお店はたしか新宿が一号店でしたね」とか

「この映画の○○監督は、前にヒットした『△△』の監督でもあるんですよ」とか

あなたの人間性とは関係のない話のことです。

もちろん情報の共有も全然やっていいのですが、会話の最初から最後までずーっとこんな調子ではどれだけがんばって話しても相手との距離は縮まりません。

会話の中に「あなた」が存在しないので、相手からしてみたら親しみを持とうにも持てないのです。


また、相手の話を聴くときにもコミュ障さんは情報ばかりを訪ねてしまいます。

例えば「京都に旅行に行ってきたよ」という人に対して

「どこ見てきたの?」

「誰と行ってきたの?」

「何泊してきたの?」

といった具合に。

ずっとこんな調子では相手は職務質問を受けているようで楽しく話せません。

「興味ないけど時間稼ぎで質問してるのかな…」と思われてしまいます。

そもそも、あなただって情報ばかり聴いていてもまったく楽しくないはずです。


「どうして京都に行きたいと思ったの?」

「一番行ってよかったな〜って感じたのはどこ?」

「旅行って事前に計画とかしっかり決めてから行くほう?」

そんな相手ならではの話を引き出すことが会話を楽しくするコツです。


このように会話が情報の共有に終始してしまったら、いつまでも誰かと顔見知り以上の関係になることはできません。

それはあなたも感覚としてわかりますよね?

もっとあなた自身の話をしたり、相手ならではの話を引き出したり、お互いの人となりをさらけ出しあう会話を目指していきましょう。


コミュ障克服のために今からはじめたい5つのこと

話す・聴く・質問する

会話中に僕たちが選択できるコマンドは基本的にこの3つです。

いずれを選択した場合でも「人がらの共有」を心がけることで会話することが楽しくなっていくし、それにともなってコミュ障も緩和されていきます。

それぞれの細かいノウハウはとてもここでは伝えきれないので、よければ僕のブログや講座を利用していただければと思います。
(一番最後にまとめてリンクを貼っておきます)

ここでは最後に、コミュ障克服の第一歩目としてぜひチャレンジしていただきたい5つのことをお伝えしていきます。


① 「今の話題+私」の話をする

自分の人がらについて話すことを心理学では「自己開示」と呼びますが、コミュ障さんは自己開示量が圧倒的に足りていません。

だから「よくわからない人だなぁ」と思われ、人が近寄らなくなってしまうのです。

自己開示には自分の方から

「そういえば昨日、こんなことがあってさ〜」とか

「わたし最近、スムージーにはまってて〜」とか

ネタを切り出す方法ももちろんありますが、今までほとんど自己開示してこなかった人からすると結構ハードルが高いと思うので、最初はできなくてもオッケーです。

まずは「今この場にある話題」に関するあなた自身の話をできるようになりましょう。

例えば「今日は最高気温30度ごえらしいですよ」という気温の話になったら「今日の気温+私の話」を披露してみます。

「いまだにクローゼットの一番前にコートかかってるけど、さすがにもうクリーニングだして仕舞わなきゃ!」と。

ほんの一言でOKです。

今まで自己開示してこなかった方は、ここからスタートしましょう。

・「相手が出してきた話題+私」の話をする

・「その場にあるもの・見えるもの+私」の話をする

これらのほうが「自分からネタを切り出す」より簡単なうえ、実際の会話で使える場面も圧倒的に多いです。


② 共通点に食いつく

よく言われることですが、共通点は相手との距離を縮める大事なカギとなるものです。

誰だって「自分と似た部分を持つ人」に対しては親しみを感じるものですから。

とはいえ、共通点って意外と見つからなかったりします。

とくに趣味とか種類がありすぎますからね!

なので、無理に探す必要は全くありません。

それでも誰かと会話していると、たまたま共通点が見つかるときってあると思います。

そんなときがチャンスです!

ちょっと大げさなくらいに食いついてみましょう。

「あ、一緒ですね~!」「私もそれ好きですなんですよ~!」って。

共通点があればあるほど「この人なら私のことをわかってくれるんじゃないか?」と感じてもらいやすくなり、今よりも相手は心を開いてくれます。


③ あいづちをハッキリ打つ

あいづちとは「あなたの話ちゃんと聴いてますよ」と伝える行為なので、あいづちをハッキリ打つことで相手は安心して話し続けることができます。

さらに、あいづちにはもう一つ大きなメリットがあります。

それは「たった一言で私の気持ちを伝えられる」ということ。

「ウソ~!」とあいづちを打てば、私が驚いていることが伝わりますよね?

「わかるー!」とあいづちを打てば、私が納得していることが伝わりますよね?

このように、あいづちもまた、あなたの人がらを伝える行為なのです。

あいづちは高度なコミュ力が全く必要のないスキルなので、気持ちを表現するのが苦手なコミュ障さんにとってこんなに便利なスキルってそうそうありません。

雑談では「何を考えてるかよくわからない人」が一番嫌われます。

あいづちを使って「あなたの話を聴いて私はこう感じましたよー」という気持ちを表現していきましょう。


④ 理由やきっかけを質問する

質問とは相手をしゃべらせるスキルです。

コミュ障さんが手っ取り早く会話を続けられるようになりたいと思うなら、こんなに便利なスキルはありません。

とはいえ、「いつ?」「どこで?」「誰と?」といった単調な質問ばかりだと職務質問のようになって相手のモチベーションが下がりやすくなることは前述のとおり。

「相手ならではの話」を訊きだす質問を使いましょう。

覚えておくと便利なのが、

「どうしてそれを選んだんですか?」「キッカケはなんだったんですか?」といった「Why」の質問です。

人が自発的に行動したり、複数の選択肢の中から一つを選んだりする場合、そこには何かしらの理由があるものです。

それを訊き出すことで、相手の人間性や、相手ならではのストーリーに迫ることができます。


⑤ 質問お返しをする

話題を探すのが苦手なコミュ障さんの救世主となるような、とっておきの必殺技が「質問お返し」です。

質問お返しとは、「自分がされた質問をそのまま返す」こと。

例えば相手から「週末、どっか出かけた?」という質問をされたとき、

まずは「横浜に買い物に行ってました〜」といった感じで自分の話をします。

そして話が一段落したら、今度は自分がされた質問をそのまま返します。

「○○さんはどこか出かけました?」

たったこれだけです!簡単ですよね?

この必殺技を使う一番のメリットは、「受け身イメージを払拭できる」こと。

相手が使った話題を再利用しただけとはいえ、あなたからも話題を振ったことは事実。

だから「私はあなたと会話する気がありますよ」「あなたが話しかけてくれるのをただ待つだけの人じゃないですよ」というアピールができちゃいます♪

ひたすら話しかけられるのを待つ人より、自分から話題を振れる人のほうが好印象を持たれるのは間違いありません。

あなたからも話題を振ることで、相手は会話する気になってくれます。


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駆け足ではありましたが、コミュ障さんに最低限知っておいてほしいことについてお話ししてきました。

コミュ障を克服するには、社交性も、ノリのよさも、ユーモアセンスも必要ありません。

あなたがどれだけ内向的だったとしても、人がらの共有をしていけば会話が楽しめるようになります。

気の合う人とは友達や恋人といった深い関係が築けるようになります。

できることから実践してみましょう!


僕が運営している話し方教室では、さらに具体的なノウハウをお伝えしています。

こちらも合わせてご活用ください*

話し方教室HP ≫ https://hanasaku-kaiwa.com

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