でぽこん

中学〜大学進学までの約6年間、それまで当たり前に大好きだった母親と父親両方から虐待を受…

でぽこん

中学〜大学進学までの約6年間、それまで当たり前に大好きだった母親と父親両方から虐待を受ける。 大学で保育・幼児教育を学び24歳現在、ベビーシッターとして活動中。 「毒親だから」で片付けるのではなく、「普通の人なのに」虐待をするようになった原因と過程を考えていきたいです。

最近の記事

「逃げ」か「逃げじゃない」かなんて

習い事や部活動で落ち込んだり理不尽な経験をした時、両親からいつも決まって「逃げるな」と教えられてきた。 私が大泣きしていても暴力を以って部活動に行かせたし、一度始めた習い事を私の都合で辞めることは絶対になかった。「逃げるのは悪」だった。 親の暴力が激しくなり家庭が崩壊していった時、私は毎日逃げずに自分の何がいけなかったのかを考えた。寝る前の涙は、もはや日課だった。長期休暇にはずっとベットに居座り、家のことを考えるか寝るかのどちらかで時間を潰していた。もう親にどう働きかけても

    • 「永遠」を覚え「死」を知った4歳児

      保育士になって3年目、ベビーシッターを始めて2年目、たくさんの子どもと関わってきた。 その中でベビーシッターとして4歳から6歳現在まで継続してサポートしている女の子がいる。 彼女は4歳の時「永遠に」にハマり、「永遠に」を乱用していた。意味はそんなに間違っていない。 お腹をしばらく崩していた彼女に「今日は牛乳飲んでいい日?」と確認すると「うん!もう永遠にいいんだよ!」と教えてくれた。 信号待ちの時、縁石に登って待つのが好きな彼女に「ほんとに好きだね〜」と言うと「うん!も

      • 【後編】母の女王化、父の諦めまで。

        ↑幼少期〜小学校中学年はこちらです。 後編は小学校高学年を振り返ります。 小学校高学年(震災前)家庭の状況 この頃両親は教育のための制限に加え、私の国語のテストの点数が悪いと漢字の猛勉強をやらせたり朝日新聞の『天声人語』を毎晩読んで国語力を身につけさせたりと、とても楽しそうに特訓をしてくれ(?)ました。兄に比べると人並み程度にしか本を読まない私を見て両親はいつも「もっと難しい本読みなさい」と言いました。 近所のショッピングモールに友達と出掛けてプリクラを撮るなど、遊びの

        • 【前編】母の女王化、父の諦めまで。

          これから私の育った家庭について書いていくにあたり、まずは虐待が本格的に始まるまでを ・家庭の状況の変化 ・私の心の動き に分けてざっくりここにまとめることにしました。 前編では幼少期〜小学校中学年をまとめました。 幼少期家庭の状況 この時期は私の記憶ではなく、人から聞いたり写真や記録を見てわかる範囲になりますが、おそらく幸せな家庭でした。 普通のマンションの一室で、専業主婦の母とアクセサリーを手作りしたり、小児科を開業したばかりの父に「たかいたかい」をしてもらったり、一

        「逃げ」か「逃げじゃない」かなんて

          少しラッキーなのかもしれないサバイバー

          自己紹介初めまして!私は「今まで苦労したことないでしょ」とよく言われるタイプの明るい24歳です。そういう人に、虐待を受けていたことをちらっと話すと「ドラマできるよ…」と若干引かれてしまいます(笑)。 我ながら壮絶な体験をしてきた自覚がありますが、これまで積極的に思い出そうとしたことがなく、できることなら封印したかった過去です。しかし、生きていれば「無かったこと」にできるはずもなく「どうせ無くならない過去なら逆に生かしてしまおう」と、ブログを書くことに決めました。私の発信が、

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