「逃げ」か「逃げじゃない」かなんて
習い事や部活動で落ち込んだり理不尽な経験をした時、両親からいつも決まって「逃げるな」と教えられてきた。
私が大泣きしていても暴力を以って部活動に行かせたし、一度始めた習い事を私の都合で辞めることは絶対になかった。「逃げるのは悪」だった。
親の暴力が激しくなり家庭が崩壊していった時、私は毎日逃げずに自分の何がいけなかったのかを考えた。寝る前の涙は、もはや日課だった。長期休暇にはずっとベットに居座り、家のことを考えるか寝るかのどちらかで時間を潰していた。もう親にどう働きかけても