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参院選、変わらないかもだけど変えたいことがある。

おそらく、選挙に関心があるのは「現状維持ではいけない」と思う人たちで、選挙に行かない人たちは「選挙にいっても変わらない」か「今の政権で満足している」人たちだろうと思います。

正直私は、現状維持派が大勢投票にいったら困る立場だけど(正直すぎますね)、「選挙にいっても変わらない」というのが選挙に行かない理由なら、国民に無力感を与えてる政党を私たちはずーっと放置していていいのか、ということを問いたいです。

もし、「どこに投票すればいいかわからない」というのが理由なら、一つでもいいから大事だと思ったテーマで政党を選んでみてほしいです。

だから、今回は、私が投票先を選ぶ方法や基準、落胆しながらも選挙に行きつづける理由を書いていきます。
これを読んで、「今回は選挙行ってみるか」ってなったらいいなと思います。

参院選で投票先を選ぶステップ

参議院議員選挙では、「選挙区(立候補者)」「比例区(政党名or候補者名)」の2つの投票用紙。大抵の参院選の場合、私はこんな感じで投票先をきめます。

  1. まずは、応援したい党を決める。
    (自分にとっての論点を洗い出す&同じ意見の党を探す)

  2. 「選挙区」で投票する候補者を、1で決めた政党の中から決める。
    (応援したい党が複数ある場合は、女性候補者を選ぶ)

  3. 「比例区」で投票する政党or候補者名を選ぶ。
    (応援したい党が複数ある場合は、2で選ばなかった党を選ぶ)

この手順だと、「選挙区」の候補者を選ぶときに、無所属で立候補している候補者を落としがち…。なので、時間があるときは、無所属の候補者のビラをもらったり、サイトは覗いたりします。今回は地元の駅でいろんな候補者のビラをもらいました。

政党選び、これが便利!

手っ取り早さを求める方へ

たぶん、選挙行かないのって、面倒くささもあると思います。でも、大抵、選挙の時には投票マッチングサイトが出現するのです。

こういうのを使うと、選びやすいと思います。

「論点ごとの各政党の意見が知りたい!」方へ

とはいえ、マッチングに際し聞かれる質問の中に、「それは正直自分の意見わからないわ…」というものがあるのも事実。そういう時におすすめなのがこちら。

論点毎の政党の考えが「⭕️」「✖️」「ー」で一目でわかり、各党の詳細な回答も掲載されているから、そのイシューへの政党の意気込みの違いなどもわかります。
ただ、このチェックリストの面白い(?)ところが、一見「⭕️」でも、詳細を見ると「反対やん!」ってことも。
複数気になる論点がある場合、自分で統合的に検討しなければならず、そこが少し惜しいところ…!

私が政党を選ぶ基準

私にとって政党を選ぶ基準は、、、細かくいうとたくさん。笑
が、大雑把にまとめていうならば、大きくこの3つが基準です。

  • ジェンダー平等に積極的か

  • 気候変動政策や脱原発に積極的か

  • 軍拡路線でないこと

要は、既得権益者を守るのではなく、性差や生まれた場所・階級によらず、この国に暮らす人々の人権を尊重し、生活の安全をしっかりと考えているか、という目線。

選択的夫婦別姓は、人がその人らしく生きていくために必要なはず。
私自身がそうだったけれど、これから一緒に生きていきたい人がいるにも関わらず、どちらかが一方の姓に変えなくてはならなくて、たいがい女性が姓を変えるという状況の中だと、結婚にいまいち踏み切れない人も多いのではと思います。
(同性婚が認められていない現状も、似たような苦しさを生んでいるはず)
そもそも、戸籍制度自体に、どうなん?って思う部分も。

石炭火力の全廃をしないということは、台風や熱中症の悪化を放置するということ。
気候変動の解決は、再エネや省エネが鍵であることが、すでに科学的に実証されています。欠けているのは、政治的な意志です。

原発も人々のいのちや生活を壊すことを、私たちは福島原発事故で痛感したはず。
10年経った今でも、未解決の放射性廃棄物の問題、いまだに生活再建ができない人々がいるという問題があり、さらに、ウクライナ侵攻でも、原発が攻撃対象になりやすいこともわかったはずです。

そして、国民から集めた税金は、軍事費ではなく、教育や医療、ケア、環境対策の領域にお金を使ってほしい。「軍事力」を持たないと不安、というけれど、保有していることが逆に戦争を引き起こす原因にならないだろうか、と私は思います。

女性候補者を選ぶ

育児支援の強化や、教育の無償化。
介護の保障。
食品添加物の問題や環境問題。
人が子どもから大人になり、老いていく過程で避けることのできない問題。
だけど、これらのテーマは今まで重要視されてきませんでした。
なぜなら、男性が自分の立場を女性よりも高いところにおいておくために、女性を内側に押しとどめることに躍起になると同時に、今まで女性に担わせてきた領域だから。

そんな状況なので、今の日本の国会議員の中で、女性議員の割合は14.3%という状態です。
この割合は、190カ国中168位と、国際的にとても低く、絶対的な指標であるジェンダーギャップ指数的にも、日本の政治における男女平等は0.061とほぼ0と等しいのが現状です(ジェンダーギャップ指数は「男性に対する女性の割合」で、0が完全不平等、1に近づくほど平等になる)。

本来であれば、議席数を男女50:50にする「クオータ制の実現」が必要だと、私は思います。
だって、実社会はほぼ男女50:50ですよね?議会はその社会の縮図であるべきはずです。
しかも、男性ばかりのところに飛び込むのは、やっぱりとてつもない勇気が要ります。

国会と日本社会のギャップ。国も女性が全体の52%と把握しているにもかかわらず…
(令和4年3月10日 内閣府男女共同参画局
「男女共同参画の最近の動き」より)

(だから女性議員の皆さんはすごいなあと思います…)

でも、議員の数が男女半々になれば、今まで取り上げられづらかったこれらの問題が議題に上がって、社会福祉政策の充実が進むはず。
そして、政党問わず、女性候補者の多くが、基本的に教育の無償化や育児支援の強化、食の安全を訴えています。

今はその制度がないから、今できる最大限の努力として、まずは何より「女性議員を積極的に選ぶ」ということが大事だと思うのです。

(選挙と女性についてもっと詳しく知りたい方はこちらがめちゃわかりやすいです)

落胆しながらも、選挙に行きつづける理由

毎回、「今度こそは変わってほしい!」と期待しながら投票に行き、蓋を開けたら政権維持のままでガッカリ。結局、盛り上がっているのは自分の周りしかいない。そんな状況でも、選挙はやってきます。

「選挙なんていっても無駄、意味がない」という人たちもいる。

でも、繰り返しになりますが、そのように国民に無力感を与えてる政党を、私たちはやっぱり選ばない方が良いのではないでしょうか?

私たちがその力を放棄してしまったらいけないと思うんです。

みなさんが力を発揮していないから、社会が変わらないと思うんです。

私はもっと社会に対して怒っていい世の中になったらいいなって思うし、
色々な抑圧を感じやすいからこそ、少しでもその抑圧をなくしたい。

だから、私は選挙に行きます。
最後は少し感情的になってしまったけれど、ここまできたみなさんが、選挙行こうってなったらいいなと思います。

参院選を前に、気候変動対策強化を求め集う人々。

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