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人に殴られ、泥棒に入られ信用できなくなった私②

①より続きです。


その後結婚して
マイホームを購入。
事件の事は忘れた様に
静かに暮らしていました。



奥さんと暮らし始めて
2度目の夏の夜。
私の家は泥棒に入られて
しまったのです。



それは暑い夏の夜でした。
ただ暑いといっても
クーラーをかけるほどではなく
窓を開け網戸にしていると
心地よい風が室内に入り
二人ともぐっすり
寝ることが出来ました。



そして次の朝起きた時、
異変を感じました。



ん?何か窓がおかしい?



そう、よく見ると
なんと網戸に焼け跡があり、
腕が入るほどの大きな穴が
開いていました。



そして窓は大きく開かれて
室内にあった奥さんの鞄が
なくなっていたのです。


さらにその床には
無数の靴跡が…。



一瞬で朝の心地よい目覚めから
顔が真っ青になりました。
人生で初の体験です。



急いで奥さんを起こして
警察に電話です。



その間他に荒らされていないか
盗られたものはないかと
確認しました。



30分もしないうちに
警察の方が来てくれて
その姿を見ただけで
正直ホッとしました。




しかし駆けつけた警察官の
開口一番は耳を疑うものでした。



「あー、網戸にして寝てる方が悪い」



今でも忘れることが出来ません。


確かに不用心だったと思いますが、
夏の暑い時期に網戸にして寝るのは
そんなに言われる事なのか…と。


「大丈夫でしたか?」
「怪我とかないですか?」


と聞いてくるものだと
思っていたのですが、
来てくれて最初の言葉が
それなのか…と
驚きを隠せませんでした。




正直、違う警察官の方に
換えて欲しいと考えていました。
奥さんも同意見でした。



ただ後から来ていただいた
鑑識の方だけが、


「強盗ではなくてモノ盗りだけで
済んで無事でよかったですね」


と言って下さいました。
最初の警察官の印象が
最悪だったので、
この鑑識の方の言葉は
本当に有難いと感じたものです。



こうして私の中で
警察に対する信用は
かなり薄くなりました。



確かに世の中は理不尽で
被害者より加害者をかばう人
も中にはいらっしゃいます。



当時はその理不尽さに
怒りを覚えました。



ですが今はこういった事も
貴重な経験だった
と思えるようになり、
どんな所にでも心無い言葉
を言う人は一定数いる
と理解できています。


そして逆に
「無事で良かったですね」
と言って下さった鑑識の方のように
心ある方も一定数いらっしゃる
とも解りました。



もちろん泣き寝入りはいけませんが、
ある程度理不尽さも受け入れて
マイナス面でなくプラス面に
目を向けて前向きに物事を
考えるようにする。



これらの過去の出来事は
一種の私への試練だったのでしょう。


そういった考えに変われなければ
私は未だに色んな人を
信じれないままで、
世の中を憎むような
苦しい生き方をしていた
と思います。


考え方を変える方法を
教えてくれたのは
メンターでした。
本当に感謝しています。



最期まで読んで頂き
有難うございました。


ここを読まれた方が少しでも 人生を楽しく・楽に過ごせる そんなお手伝いが出来れば幸いです サポート頂けると 一層の励みになります ご覧頂き有難うございます