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タウシュベツ川橋梁


11連アーチがつならるタウシュベツ川橋梁

今、連日注目を集める場所が上士幌町にある。ダム湖である糠平湖に沈んだり浮かび上がったりする旧国鉄士幌線「タウシュベツ川橋梁」である。橋は全長約130メートル。高さ10メートルほどのコンクリート製。11連のアーチ状が特徴である。
この橋は1937(昭和12)年、森林資源の運搬を目的に造られた。しかし、幌平ダム建設と、士幌線の移設に伴い1955(昭和30)年に湖内に取り残された。
橋の劣化は年々進む。水位の変化でコンクリートにしみこんだ水が凍結と融解を繰り返すためとされる。2003(平成15)年の十勝沖地震の際に最初の崩落が確認されてから数年おきに崩落がつづく。
いずれ、11連アーチが見納めとなる日は来るだろう。でも、それは、きっと寂しくもあるが、美しいに違いない。
そんな「朽ちゆく美しさ」というコラムが載っていた。

この美しくも朽ちていく橋を見るためのツアーが催行されている。NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターが行なっている。見納めとなる橋の背景とともにしっかりと記憶にとどめておきたい。

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