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元祖豚丼のぱんちょう


丼からはみ出す豚丼、写真は「竹」(1,050円)


帯広のソウルフード「豚丼」。今や「北海道3大ソウルフード」のひとつに数えられる帯広豚丼の発祥の店が「元祖豚丼のぱんちょう」である。創業は1933(昭和8)年。初代店主・阿部秀司さんが考案した味を守りつづける。肉は厚めに切った極上のロース。ほんのり甘いタレで味付けし、炭火で余分な脂を落としながら焼く。

丼からはみ出す大ぶりな肉が印象的。グリーンピースが彩を添える。肉はやわらかい。噛むとジュワッとしみ出す肉汁と炭火ならではの香ばしい風味が鼻腔を抜ける。店のメニューは豚丼のみと、潔い。まさに専門店である。肉の量に応じて松・竹・梅・華と4つから選べる。普通は「松竹梅」とあれば、松が一番高いものだが、ここでは、その順番が逆になっている。それは、初代の妻・梅さんに敬意を評してのこと。有名なエピソードである。

接客は丁寧。スタッフへの教育が行き届いている感が伝わる。

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