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[読書]ユニクロ潜入一年

ちょっと古い本の紹介から始めたい。

ワンマン経営に疲弊する現場を克明に描く潜入ルポルタージュの傑作!

サービス残業、人手不足、パワハラ、無理なシフト、出勤調整で人件費抑制――。
「(批判する人は)うちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」
そんな柳井正社長の言葉に応じ、ジャーナリストはユニクロの店舗への潜入取材を決意。妻と離婚し、再婚して、姓を妻のものに変え、面接に臨んだ――。

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 僕は女性アイドルが好きで「地下アイドル」と呼ばれるインディーズのアイドルグループも応援している。
 最近はTwitterなどで「地下アイドル」が内情を告発することで、ひどい労働環境が明るみになるケースが増えており、運営からアイドルへの金銭面の支払いがなされていないという訴えはよく目にする。なかにはアイドルが辞めようとすると違約金を請求しようとしたり、2度とアイドル活動をするなと脅しをかけるようなケースも多い。

これだけ告発が相次いでも「地下アイドル」の労働環境はなかなか改善されないのはなぜなのか。僕は僕ら自身がそれを応援してしまっているからだと思っている。

僕の場合は、アイドルの子にはあまり興味がなくて曲が良ければ通販してでもCDを買ってしまう。いい曲を作って歌うグループはいくらでもあるから、ひどい運営の話を聞いたりネットで見たら信憑性のあるものは、SNSなどで拡散したりしてアイドルファンとしての距離を置くようにしているのだけど、アイドル自身が好きなファンならその子がステージに立っていればいくらでもライブに行ってチェキを撮りたいし、ステージからアイドルが消えることに耐えられないから積極的に運営を批判することはできない。もっと言えば、悪名高いアイドル運営はオタク心をくすぐるのに長けてたりするのでファンを味方にしてしまいがちなのだ。
その結果、勇気を持って運営を告発したアイドルがファンからも攻撃されて辛い思いをしているのもSNSでは日常茶飯事になってしまっている現状がある。

「ユニクロ潜入一年」を読んでいる間、ずっとそんなことが頭から離れなかった。
「地下アイドル」が抱えている労働環境の問題とユニクロの問題が似ていると思ったからだ。本の内容が事実としたら、ユニクロの店舗で働いている人たち、海外でユニクロブランドの衣類を製造している人たちの環境はこれでいいわけがない。
だけど、このやり方で成功してしまっている以上、内側から環境が変わることはまずないだろうと思う。
変化を与えたければ外側にいる僕らがNOを突きつけない限り不可能に思える。
でもユニクロの下着は魅力的なのだ。価格も安いし、冬は暖かく着心地の良いものを売ってくれる。そして、ユニクロの労働環境にNOを突きつけるということは魅力的な商品の安さにNOを突きつける事であると皆が気づいている。

僕も貧乏だし、服にお金はかけないようにはしているけどそこまで安さを求めなくても良いかなって思った。下着以外は他人のお下がりでも良いだろうしさ。

あと、ユニクロの店員さんがユニクロの商品を着て接客するのは当然だと思うけどアルバイトまで買い取らせるのはどうかと思った。
あまりネガティブなことは言わないけど、自分が安い商品を手に入れるためにその分誰かがひどい環境にいるのは心地よくない。

僕は下着がわりのTシャツはユニクロが多い。

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