『発達障がい』との出会い



私が「発達障がい」と出会ったのは
生まれてからすぐです

実は私の兄貴も「発達障害」でした

しかし両親がそれを認めずに育てたが故に
今までキツく苦しい生活を送っていました

幼稚園の時から友達の輪に入る事が出来ず
いつも職員室に入っては厚い本を引っ張り出して読んでいたそうです

またある時はお昼に私を寝かし付けて母も寝てしまった間に家を脱走して
とても遠いところまで歩いて行ってたそう。
パトカーにお世話にもなったそうです

小学生に上がった頃から
今思うと幼い私でも分かるくらいに
兄はキツそうにしていました

勉強がわからない。

私が一年生になってから
ますますそれが浮き彫りになる


テストの点数が明らかに良くない
通知表も、「1」だけが並んでいました

でも親は「努力が足りない」と言ったり
「これでも、にいちゃんには良いとこがあるから」とそのままにしていました

今になり私の子ども達が発達障害があることがわかり子育てをしてる姿をみて
親戚たちは「実は何度もあなたの母さんにはお兄ちゃんを病院でみてもらったら?って何度も伝えたことあったのよ」

と教えてくれました


親戚たちが心配していた通り
兄は定職についたものの人間関係でうまく行かず
仕事が長続きしませんでした


そして10年前に取り返しがつかない出来事が起こり
私が病院へ連れて行き発達障害がある事が発覚


しかし、母は最初は認めないどころか
「なんで余計なことをしてくれた!?そんなに兄ちゃんを変人扱いにしたいのか!?」
と言われました


しかし、苦しんでたのは兄であり
これから先も苦しむのは兄です

母をどうにか説得して兄と母と私と病院へ行き
主治医にきちんと説明をしてもらいました


「息子さん、今までそうとう生きづらかったと思います。よく自殺せずに生きていてくれたなと私は思います」


と言う言葉に母はただ主治医を睨んでいるだけでした

兄は今もトラウマになってるのか定職に付かずに過ごしています
しかし取り返しがつかない出来事が尾を引いて支援が受けることが出来ません

生活保護をもらえてるだけでなかなか難しい環境に今も生きています


もし、両親がしっかり向き合ってくれていたら
もしも、兄の生きづらさに気付けていたのなら
もっと今違う環境にいたのかもしれません


私自身も家族と色んなことがあり
がっちりと助けることが出来ません

でも気付かなければ誰にでも起こりうることです

少しでも兄みたいな人が少なくなるようにと思っています


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