フラスタ禁止の世の中にならないために
見出し画像

フラスタ禁止の世の中にならないために

ハナノキ

こんにちは。ハナノキです。
今回はフラスタにまつわる最近の出来事を見ていて、感じたことを書いてみたいと思います。

最近「フラスタ禁止」という言葉が、Twitterのトレンドワードに入ったことをご存知の方も多いかと思います。
人気の歌い手さん達のライブで、スタンド花(フラスタ)の受け取りを行わないという発表があり、それを受けてのものでした。

「スタンド花(フラスタ)について、トラブルが多数発生している」ことを受け、という形でその理由が書かれています。
私も歌い手さん宛の現場には何度も納品に行っておりますし、またTwitter等で納品後の様子なども見ておりますが、(大げさではなく)大きなライブだと、その度に何らかのトラブルが発生している状況のように認識しております。
また、歌い手さんの現場に限らず、昨今フラスタにまつわるトラブルが、あちこちで多く起きているようにも思います。
トラブルにも色々ありますが、おそらくその一番多くの理由は「盗難」だと思います。
フラスタに付けたパネルや装飾品が盗られてしまい、それについて云々という感じです。

これについて、言いたいことが大きく2つあります。
(盗んだ人間が悪いというのは、もちろん大前提中の大前提です)

1.納品後のフラスタは発注者の物でも花屋の物でもない
2.盗難後にSNSで犯人探しをしても意味がない

まず1.についてですが、皆さんは大切な人へ贈ったプレゼントを、その一部が戻ってくるものだなんて思っているでしょうか。
オーダーメイドのアクセサリーとイラストを恋人に渡したとして、後でイラストの方だけ返して欲しいなんて言いますか?
何故かフラスタに関しては返してもらえることが当たり前のように思っている方が多いようなのですが、もちろんフラスタだって全く同じです。
花屋が現地で設置した後は、そのフラスタはキャストさん(及びその代理で運営をしている運営スタッフさん)のものです。
極論すれば納品後にそのフラスタがどのように扱われようと、注文者も花屋も異論を挟む余地はありません。
なので、もし盗難があった場合、それについて返して欲しいという主張ができるのはキャストさん(運営さん)だけです。

もちろん盗られてしまったことに関する怒りや悲しみの感情は分かるのですが、だとしても盗難届を出すのは注文主ではないというのが筋だと思います。

今でこそフラスタの回収はほとんどの現場で前提のようになっていますが、私達花屋は納品先から回収の依頼があるから回収に行くだけで、本来回収は義務でも当たり前でもありません。
昔ながらの街のお花屋さんだと、今でもスタンド花の回収があるなんてことが(しかも公演後のど深夜に!)信じられないというお花屋さんも多いと思います。
現に、そんな時間には回収に来るのが難しいという話をしているお花屋さんを何度も現場で見ています。
フラスタを贈るという行為がこれだけ広がり、件数が増え、会場では処分しきれない為に、お花屋さんに回収の依頼を出すということであって、処分業者さんと契約している会場では、そもそも回収に来る必要がない場合ももちろんあります(大きいところだと横浜アリーナなんかは回収が必須でないことが多いです)。

なので、そもそも盗られたら困るもの、無くなったり傷ついたりしたら嫌なものはフラスタの装飾品には使わないというのが大鉄則です。

お花屋さんが回収に行って、(ラッキーなことに)パネルや小物類を持って返ってこれた場合のみ、注文主さんにそれらを返却することができるのであって、装飾品は返却されることが当たり前という風には思ってもらいたくない。というのが、花屋の正直な気持ちだと思います(そして返して欲しい場合は必ず事前にお花屋さんに伝えましょう!!)。

そして2.についてですが、そういった盗難がある度に、SNSを使って犯人探しをしているのを見かけます。
こちらもお気持ちは大変よく分かるのですが、未だかつてこのような方法で犯人が見つかった、盗難品が返って来たというのを、私は見たことがありません。
SNSを使っての犯人探しは本当に悪手だと思います。
何故かというと、
・犯人が見つかる可能性が極めて低い
・キャストさんにそのことが伝わり、嫌な気持ちにさせてしまう
・その界隈の民度の低さが露呈する
・最終的にフラスタ禁止につながりかねない
からです。

そしてもう一つ、
・盗難だと思っていたらキャストさんが持って帰っていた
という可能性もあります。
前述した通り、納品後のフラスタはキャストさんの物ですから、そこに付いているものを持って帰ることは何の問題もなく、むしろ本来注文者さんもそれを望むところだったりすると思います。
ですが、それを盗難だと勘違いしてSNSで騒ぎ立て、結果キャストさんにも運営さんにも迷惑をかけてしまうということが過去ありました。
SNSでの犯人探しが、いかに悪手かということが分かっていただけるかと思います。

ではどうしたらよいのか、盗難されるのをただ黙って見ていればいいのか、ということになってしまうのですが、私達がやるべきことは犯人探しではなく、運営さんに「納品後のフラスタについては現地のスタッフさんと花屋以外触れない」ような通達を出してもらうということだと思います。

フラスタの文化が比較的成熟している声優さんのイベントでは、フラスタ設置後は、一般のお客様による小物等の回収はできないという決まりが明記されていることが多く、また書いていなかったとしても暗黙の了解として広く認知されているように思います。

レギュレーション

実際こういった声優さんのイベントでは、盗難のトラブルなどはほとんど起きていないと思います(たまに悪徳花屋が盗難するということがあるのですがそれはまた別の機会にでも…)。
今盗難のトラブルが起きている界隈というのは、設置後のフラスタにも触りたい放題で、公演後にパネルや小物を公然と取って帰ることができる状態だと思います。
これだと、取っている人が盗人なのか注文主なのか、運営スタッフさんも把握することができず、注意をすることもできません。
そもそも設置後のフラスタに素人が触り、付いているものを取るという行為は、倒れたり壊れたりする危険性があり、とても危ない行為です。
一律で一般のお客様はフラスタに触ることができないという形にすれば、スタッフさんもそのような場面で注意ができますし、パネルや小物類に関しては花屋が回収後に注文主に返せばいいだけです。

なので、もし盗難に困っている、そのようなことが無いようにしたい、ということであれば、イベントの問い合わせ先や運営さんに、「フラスタは、納品後、一般の人は誰も触れないように決まりを出して欲しい」ということを伝えるべきだと思います。
そして、そのような認識が常識として広まるよう、みんなで注意喚起していくべきだと思います。

以上、改めてまとめると、
1.フラスタは納品後はキャストさんの物なので、盗難があっても文句は言えない。だから盗られて困るものは付けない。
2.SNSで犯人探しをしても意味がない。それより運営にフラスタに触らないよう決まりを出してもらう方がいいし、そういう認識を広める方が意味がある。
という感じでしょうか。

あまり明るい話では無いのですが、フラスタでご飯を食べている者として看過できない状況になりつつあると思い、書かずにはいられませんでした。
もし共感していただけるようであれば、この記事を拡散して、改めてフラスタのあり方について皆さんに考えていただけると嬉しいです。

次回はもっと楽しい話が書きたい!書きます!!(もっと早いタイミングでな!!)
フラスタは愛!!ではまた!!


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ハナノキへのフラスタのご注文はこちらのページをお読みください。
http://hananokicafe.jp/order

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ハナノキ

現在コロナウィルスの影響で仕事が激減しております。今後も皆さんに喜んでいただけるような情報発信をしていくつもりですので、活動を続けていくために、サポートいただけると本当にありがたいです。どうぞよろしくお願い致します。

ありがとうございます!!
ハナノキ
”オタクのためのお花屋さん”を標榜し、フラスタの制作をメインに活動しております(もちろんアレンジメント(楽屋花)やお花束等お花を使った仕事ならなんでもやります!!)。「フラスタは愛」がモットー。twitter:@hananoki_flower