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親父とお袋 3

亡くなった兄妹もいるそうだが自分が生まれたときは四姉妹だったお袋。

満州産まれで危うく残留孤児になるところだったらしく、子供の頃、お盆だったかにテレビの残留孤児の家族を調査する番組?を見ていたのを覚えている。

そして、”私なんか産まれてこなかったらよかったのに”って子供の自分に聞こえるような独り言をつぶやいていた。

子供の頃は親父から守ってくれる優しいお袋のイメージがあったが、なんとなく言葉の端端に違和感があって、素直になれなかった気がする。

家の中で騒いでいると、『じいちゃんに怒られるから静かにして』、『おとうさんが帰ってきたら怒られるよ』。

夜遅くまでおきていると、『じいちゃんから怒られるよ』、『お父さんからまた叩かれるよ』。

どうして怒られるのか?どうしてダメなのか?じいちゃんや親父の顔を気にすることを習慣付けられる日々にやっぱり違和感を感じたのだろう。

彼女が産まれてからずっと虐げられて育ったから自分の接し方に何の違和感もなかったのだろう。

それが影響しているのかな?やっぱり。

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