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thinkfeeldraw
親父とお袋 2
親父は田中角栄の後を追うかのようにその数日後、ガンで亡くなった。
そんな親父のこと、私は大嫌いだった。
何から何までダメで、中学時代には親父と一緒に暮らしていることすらイヤで地元以外の高校を選んだほど・・・顔を合わせるのも苦痛だった。
でも、親父の独身時代の東京の話はとても面白かった。
東京オリンピックの話、首都高が出来た時の話、当時住んでいた麻布十番の話、車の話、有名人の話・・・。
東京時代ばかりじゃなく、子供時代、学生時代、兄弟との話、饒舌ではないが、結婚するまでの話題になるとなんか嬉しそうで、ついつい会話が弾んだことを覚えている。
親父って本当はどんな人だったのか?
自分の経験したことをワクワクしながら話していた後者が本当の親父だったのかな?
・・・やっぱり涙がこみ上げてくるから今回はこの辺で失礼。
( 次回に続く )
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