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#02 小説『シャドウゲート』 初めての暴露

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事件の発端

煌々とネオンが輝く東京の夜。その一角にある広告代理店「アドバンス・クリエイティブ」のオフィスでは、まだ灯りが点いていた。オフィス内は昼間とは異なる静寂が広がり、デスクの上には資料やファイルが散乱している。深夜にも関わらず、数名の社員たちがデスクに向かい、パソコンの画面に釘付けになっていた。

このオフィスの一角に、若手社員の田中がいた。田中は30代前半の営業部門に所属する社員で、地味な性格で無口だったが、仕事に対する情熱は人一倍強かった。彼は、デスクの前で資料を整理しながら、疲れ切った表情を隠せずにいた。目の下には深いクマができ、その姿は過労の象徴だった。

田中が手がけているプロジェクトは、業界でも注目されている大規模な広告キャンペーンだった。このプロジェクトは、新興企業の「ネクストジェン・テクノロジーズ」が開発した最新のスマートデバイスを全国的にプロモーションするものであり、成功すれば広告代理店としての地位を確固たるものにする重要な案件だった。

プロジェクトの内容は多岐にわたり、広告のコンセプト作成から、テレビCM、インターネット広告、SNSキャンペーン、イベントの企画運営までを網羅していた。田中は、プロジェクトの中心人物として、クライアントとの打ち合わせや、クリエイティブチームとの連携を密に行い、各セクションの進行管理を担当していた。

「おい、田中!今日のクライアントとの打ち合わせ資料、ちゃんと準備できてるのか?」

上司の佐藤は、部下の田中に向かって声を荒げた。佐藤は身長180センチを超える大柄な男で、その存在感はオフィス全体を圧倒していた。彼は豪快な性格で知られ、仕事でも遊びでも常に全力を尽くすタイプだった。佐藤はこのプロジェクトのリーダーとして、クライアントとの関係を築き上げるために尽力していた。

「はい、佐藤さん。準備万端です」

田中は、疲れ切った表情で答えた。彼は、今日も朝から働き詰めで、疲労困憊だった。田中の目の下にはクマができており、その姿は過労の象徴となっていた。

田中の一日は、早朝のミーティングから始まることが多かった。プロジェクトの進行状況を確認し、各セクションの進捗を報告するために、毎朝8時にはオフィスに到着していた。彼はクリエイティブチームやマーケティングチームとの連携を密にし、クライアントの要望に応えるために迅速な対応を心がけていた。

田中は、佐藤の指導の下で多くを学び、成長してきた。佐藤の豪快な性格と強いリーダーシップは、田中にとって尊敬の対象であり、彼の指導を受けることで自分も成長できると信じていた。しかし、佐藤の無茶な要求や深夜に及ぶ飲み会に、心身ともに疲弊していたのも事実だった。

佐藤は、部下たちに対して非常に厳しく接していたが、その一方で、自身の業績を上げるためにはどんな手段も厭わなかった。彼はクライアントとの関係を深めるために、頻繁に飲み会を開催し、その費用を部下に負担させることも珍しくなかった。佐藤の命令に逆らうことはできなかった。佐藤は強い意志とカリスマ性を持っており、部下たちを引っ張る力があった。しかし、その力は時に過剰で、部下たちは彼の無理な要求に振り回されることが多かった。

「よし、じゃあ今から飲みに行くぞ!今日はお前のおごりだ!」

佐藤は、そう言って立ち上がった。田中は、内心ため息をつきながらも、笑顔で「はい、喜んで!」と答えた。佐藤の隣で運転手役を務め、飲み会の席では酒を注ぎ続け、終わるとまた車を運転して帰る日々だった。

オフィスの外に出ると、冷たい夜風が田中の顔に当たった。彼は少しだけ気が楽になったが、これから始まる飲み会を思うと、再び気が重くなった。彼は佐藤の隣で運転手役を務め、飲み会の席では酒を注ぎ続け、終わるとまた車を運転して帰る日々だった。

田中は、毎朝早く出社し、夜遅くまで働き、その後は佐藤に連れられて飲みに行く。そんな生活が、数ヶ月も続いていた。彼は体力の限界を感じていたが、佐藤の才能に惹かれ、まだ何かを学べるのではないかという期待が、彼を引き留めていた。

「もう、こんな生活は嫌だ…」

田中は、心の中で叫んだ。彼は、何度も会社を辞めようと思ったが、佐藤の下で働くことが自分にとって成長の機会だと思い込んでいた。しかし、その夜、彼らの日常は一変する。


事故の前兆

その夜も、佐藤は仕事を終えた深夜1時過ぎに部下たちを誘い、飲み会を始めた。場所は繁華街にある高級レストランで、佐藤の行きつけの店だった。レストランの内装は豪華で、天井からはシャンデリアが輝き、壁には高価な絵画が掛けられていた。

「おい、田中!お前ももっと飲めよ!」

佐藤が田中に向かって言った。田中はお酒が飲めないため、ソフトドリンクを手にしていた。

「すみません、佐藤さん。僕はお酒が苦手なので、ソフトドリンクで失礼します。」

田中は笑顔で答えたが、その笑顔の裏には疲れが隠せなかった。佐藤は豪快に笑いながら、次々と高級酒を注文し、部下たちとともに盛り上がっていた。

「お前、今日は俺のおごりだ。しっかり楽しめよ!」

佐藤は笑顔で言いながら、田中に酒を注ごうとした。しかし、田中は丁重に断り続けた。部下たちも満足げに笑顔を見せていたが、田中の心は全く晴れなかった。彼は飲み会の席では、いじられキャラとして扱われることが多く、今日も例外ではなかった。

「田中君、ほんとにお酒飲まないんだな。昔からずっとソフトドリンクだもんな。」

「そうそう、田中はいつも佐藤さんの付き人だからな。」

部下たちも冗談混じりに田中をからかう。田中は笑顔で応じていたが、内心では疲れと苛立ちを感じていた。

「田中、お前は真面目すぎるんだよ。たまにはハメを外さないと、楽しくないぞ!」

佐藤はそう言いながら、さらに飲み続けた。田中は心の中で早くこの場を離れたいと強く願っていた。

飲み会が終わると、田中は佐藤を車に乗せ、自ら運転して帰路に就いた。佐藤の愛車である高級SUVは、彼の自慢の一品だった。車内は革張りのシートと高級感あふれる内装で、佐藤のこだわりが詰まっていた。

「佐藤、このエンジン音、聞いてみろよ。最高だろ?」
「このシート、イタリア製のレザーなんだぞ。 わかるか?」
「後部座席のスペースも広いだろ? 全席シートヒーターが付いてるしな!」

佐藤はいつもそう言って田中に自慢していた。車好きの佐藤は、休日にはドライブに出かけ、定期的に洗車とメンテナンスを欠かさなかった。彼にとって車は単なる移動手段ではなく、ステータスシンボルであり、自己表現の一部だった。

「ええ、はい。」

田中は遠慮がちに答えた。田中は佐藤の話を聞き流しながら、これまでの出来事を思い返していた。彼の頭の中には、佐藤の無理難題や、終わらない業務のことが渦巻いていた。

「もう限界だ…」

田中は心の中で呟いた。その次の瞬間。

田中が気付いたときには上も下もわからない状況で何が起こったのかも理解ができなかった。

「事故か?」

数秒のうちには状況が理解できた。

車内は混乱の中、田中は必死に佐藤の安否を確認した。幸い、二人とも命に別状はなかったが、車は修理不可能なほどに壊れてしまった。


事故の記録

事件名: 広告代理店社員の交通事故

発生日時: 20XX年XX月XX日 03時30分頃

発生場所: 東京都心の繁華街近く

関係者:

  • 被害者1: 佐藤雄一(広告代理店「アドバンス・クリエイティブ」部長、45歳)

  • 被害者2: 田中健一(広告代理店「アドバンス・クリエイティブ」社員、35歳)

概要:

  • 佐藤雄一と田中健一が高級レストランでクライアントと飲み会を行っていた。

  • 飲み会終了後、田中が佐藤の高級SUVを運転し、帰路に就いた。

  • 車内で佐藤は後部座席で眠り込んでいた。

  • 運転中、田中は疲労と眠気に襲われ、ガードレールに激突。

  • 車は大破し、修理不可能な状態となったが、二人とも命に別状はなかった。

目撃者証言:

  • 飲み会参加者: 「田中さんはお酒を飲まなかった。いつもソフトドリンクだった。」

  • 現場近くの通行人: 「事故の音が凄かった。すぐに警察に通報しました。」


事故後の状況

事故の翌日、インターネット上では早くも事故の話題が広がり始めた。特に、広告代理店「アドバンス・クリエイティブ」の若手社員が上司の車を運転中に事故を起こしたというニュースは、多くの人々の関心を引いていた。ネット掲示板やSNSでは、様々な憶測や意見が飛び交った。

「運転手役の田中さん、かわいそうだよね。」 「こんな深夜に上司の運転手をさせられるなんて、ブラック企業だろ。」 「田中さんって、あの優秀な営業マンじゃないの?大変だな…。」

田中の名前は仮名で報じられていたが、その仕事内容や状況から、彼を知る人々の間ではすぐに特定されてしまった。元同僚や知人たちは、田中の過酷な労働環境に同情し、彼の辛さを理解していた。

レオの友人である佐々木拓真も、ネットで流れる事故のニュースを目にしていた。記事には仮名で田中のことが書かれていたが、その内容から、かつて一緒に仕事をしたことがある田中健一だとすぐに気づいた。
田中は真面目で努力家だったが、常に上司の無茶な要求に応えている姿を思い出し、心が痛んだ。

「レオ、ちょっとこの記事を見てくれよ。」拓真はレオに声をかけた。

拓真の言葉に耳を傾けながらも、最初は特に興味を示さなかった。
「これが、例の田中さんだって?」レオは記事を読みながら尋ねた。

「そうだよ。彼は昔、俺と一緒にプロジェクトをやっていたんだ。真面目で、いつも一生懸命だった。でも、あの上司の下で働いていたからな…。」

拓真は田中の辛さに共感し、彼のことを思い出しながら話した。レオは初めは全く興味を示さなかったこの事故だが、数日後、一瞬でこの話に引き込まれることになった。


フリーランスのジャーナリスト、坂本レオは、夕刊紙の見出しに釘付けになった。
広告代理店社員の交通事故に新たな展開、真相が明るみに情報透明化報奨法初の適用!」。

記事を読み進める彼の目は、興奮と好奇心で輝きを増していった。

「おい、拓真!これ、見たか?」

レオは、向かいの席でスマートフォンをいじっていた親友の佐々木拓真に新聞を突き出した。
拓真は顔を上げ、レオの興奮ぶりに少し呆れたように記事に目を走らせた。しかし、すぐに表情が曇った。「ああ…読んだよ。田中か…」

「まさか田中がこんなことになってたとはな。しかも、情報公開法がこんな形で役に立つとは…」レオは興奮気味にまくし立てた。

「確かに、驚いたよ。でも、田中にとっては辛いだろうな…」拓真は、複雑な表情でコーヒーカップを口に運んだ。

「なぁ、拓真、田中さんに取材したいんだ!連絡先、知ってるか?」レオは前のめりになり、拓真の肩を掴んだ。

拓真は一瞬たじろいだが、すぐに「ああ、分かるよ。でも、今はそっとしておいてやった方がいいんじゃないか?」と心配そうに答えた。

「いや、だからこそ話を聞きたいんだ。彼の体験は、きっと多くの人にとって重要な意味を持つはずだ」レオの目は真剣そのものだった。

数日後、拓真は意を決して田中に連絡を取った。電話口の田中は、憔悴しきっているように聞こえたが、どこか吹っ切れたような印象も受けた。

「もしもし、田中?久しぶり。拓真だけど…」

「拓真か…久しぶりだな」

「実は、友人のジャーナリストが君に取材をしたいって言っててね…」

「取材?…俺の話なんて、誰が興味を持つんだ?」

「君が経験したことは、きっと多くの人にとって意味がある。同じような状況で苦しんでいる人たちの助けになるかもしれない」

電話口でしばらく沈黙が続いた後、田中はゆっくりと口を開いた。「…悪い、拓真。気持ちは嬉しいけど、今はまだ話せる状態じゃないんだ」

拓真は、田中の言葉に落胆したが、無理強いはしなかった。「わかった。無理は言わないよ。でも、もし気が変わったら、いつでも連絡してくれ」

電話を切り、拓真はレオに田中の返事を伝えた。レオは残念がったが、「仕方ない。でも、諦めないぞ。田中さんの話を聞かなくても、この事件の真相を突き止めてやる」と、新たな決意を固めた。

レオは、田中への取材を諦め、代わりに事故の周辺を取材し始めた。事故現場や田中の勤務先、そして情報公開された資料をくまなく調べ上げた。


新聞記事


20XX年XX月XX日
情報透明化報奨法、初適用事例が発表される


広告代理店社員の交通事故に新たな展開、真相が明るみに
東京都心の繁華街で発生した広告代理店「アドバンス・クリエイティブ」の社員が関与する交通事故に関し、情報透明化報奨法が初めて適用されたことが明らかになった。この法案は、政府が国民の知る権利を保護し、重要な情報の透明性を確保することを目的として制定されたもので、今回の事故がその初の適用事例となった。

 事故は深夜3時過ぎ、広告代理店「アドバンス・クリエイティブ」の勤務の佐藤雄一容疑者の高級SUVがガードレールに激突し大破。初期の報道では、同じ広告代理店勤務の部下が運転していたとされていたが、実際には佐藤容疑者が運転していたことが判明した。
 これにより佐藤容疑者は危険運転致死傷罪の疑いで逮捕され、事故当時、飲酒しており、飲酒運転が発覚することを恐れ、事故の瞬間に部下に「身代わりになれ」と命じたと自供。部下は長期間にわたるパワハラにより逆らうことができず、やむを得ず指示に従った。これにより、当初の報道は事実と異なる内容となっていた。


事故の瞬間

深夜3時過ぎ、広告代理店「アドバンス・クリエイティブ」の高級SUVが、濡れたアスファルトの上を滑るように疾走していた。運転席に座る佐藤雄一は、泥酔した状態でアクセルを踏み込み、助手席の田中健一は不安そうにその様子を見つめていた。

「佐藤さん、そんなスピード出さないでください!危ないです!」田中は必死に訴えた。

「うるせぇ!お前は黙って座ってろ!」佐藤は怒鳴り声を上げ、さらにスピードを上げた。

次の瞬間、轟音と共に、SUVはガードレールに激突した。車は大きく横転し、車内は一瞬にして阿鼻叫喚の地獄と化した。

「うっ…」

田中は、激しい衝撃で意識が朦朧としていた。頭が割れるように痛く、全身が鉛のように重かった。

「おい、田中!大丈夫か!?」佐藤の声が、遠くから聞こえてくる。田中は、何とか意識を取り戻し、周囲を見渡した。車は、原型をとどめないほど大破していた。

「佐藤さん…大丈夫ですか?」田中は、かすれた声で尋ねた。

「俺は大丈夫だ。それより、お前…」佐藤は、田中の顔を覗き込み、冷酷な目で言い放った。「お前が運転してたことにしろ。俺が飲酒運転で捕まったら、会社も終わりだ。お前もクビだぞ」

田中は、佐藤の言葉に絶句した。自分が運転していたわけではなかった。しかし、佐藤の脅しに逆らう勇気はなかった。

「…分かりました」

田中は、震える声で答えた。


事故後の展開

事故から数日後、田中は警察の取り調べを受けることになった。薄暗い取調室で、彼は机の前に座り、対面にいる警察官と向かい合っていた。警察官は無表情で田中を見つめ、手元の書類を整理しながら尋問を始めた。

「田中さん、あなたが運転していたとされていますが、本当ですか?」

警察官が鋭い視線を田中に向けた。

田中は緊張で喉が渇き、唇が乾くのを感じた。

「はい…そうです。」
田中は小さな声で答えたが、その声は震えていた。


「事故当時の状況を詳しく説明してください。」警察官は冷静に尋ねた。
田中は何度も頭の中でシミュレーションしていた通りに、佐藤の指示を受け入れる形で話を続けた。

「深夜、佐藤さんを乗せて帰宅途中でした。雨が降っていて、路面が滑りやすかったんです。それで、ハンドルを取られて…」

「本当にあなたが運転していたのですね?」
警察官は再び確認するように問いかけた。その言葉に、田中の心は揺れ動いた。

「…はい。」

田中は小さな声で答えたが、心の中では罪悪感と恐怖が渦巻いていた。自分が運転していたわけではないという真実を話すべきか、それとも佐藤の命令に従うべきか、葛藤は続いた。

取り調べが終わった後、田中は重い足取りで取調室を後にし、家に帰った。家に着くと、部屋の中は静まり返っており、田中はその静寂に包まれたまま、ソファに腰を下ろした。頭の中では警察での取り調べの場面が何度も繰り返され、心は安まることがなかった。


田中のスマートフォンが鳴り響き、彼は驚いて画面を見ると、ニュース速報が表示されていた。「広告代理店社員の交通事故、新たな展開」との見出しが目に飛び込んできた。田中は震える手でスマートフォンを握りしめ、ニュースを確認した。

「運転手が、警察の取り調べを受けた。しかし、証言の信憑性に疑問が残ると報じられている。」

その報道を見た瞬間、田中は胸が締め付けられるような思いに駆られた。テレビやネットのニュースで事故の報道が流れるたびに、心が痛んだ。田中は誰にも相談できず、一人で悩み続けた。


夜が更けると、田中は一人でキッチンのテーブルに座り、思考にふけった。真実を話すべきか、佐藤の命令に従うべきか、その葛藤が彼の心を引き裂いていた。もし真実を話せば、佐藤の怒りを買い、自分のキャリアも終わるかもしれない。
しかし、嘘をつき続けることの罪悪感は、日に日に重くなっていった。

田中は、深い溜め息をつきながら、スマートフォンを手に取った。彼はネットで「情報透明化報奨法」という新しい法律についての記事を検索し始めた。この法律は、重要な情報を公開することで国民の知る権利を守り、告発者を保護するものだった。

「これを利用すれば…真実を話せるかもしれない。」

田中は心の中でつぶやいた。


彼は、心の中で決意を固めた。このまま嘘をつき続けることはできない。真実を話し、佐藤の不正を明らかにすることで、自分自身の魂を救うことができるかもしれない。田中は深く息を吸い、再びスマートフォンを手に取った。政府の関係機関に連絡を取る準備を始めた。

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あらすじ 情報透明化報奨法の制定により、社会は一見透明で公正なパラダイスへと変貌を遂げた。それにより街の景色は一変した。 巨大なスクリ…

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