13話
彼は念願の県大会で、更にベストタイムを更新し奮闘した。
県大会は、予選で負けてしまったが、彼はその感動を一緒忘れないだろう。
季節はまだまだ暑い夏。
今年の春に卒業した水泳部の先輩たちから「みんなで集まらない?」とのお誘いが・・・
彼は元部長に聞く。
ねぇ元部長、センパイは来るんすか?
「うん。来るって言ってたよ」
あ、じゃあ、多分、行くわ。
「相変わらず態度がなってない後輩だ(笑)」
『何をどうしたら良いか』は具体的には分からない。
でも、行かなきゃ、俺は何も変わらない・・・!
県大会までやり抜いた彼は、少しだけ成長していた。
そして、当日。
食事やらカラオケやら、大人数で移動するため、先輩たちの何人かは車で来ていた。
センパイも免許を取ったみたいで、車だった。
よお、金髪になって一瞬分かんなかったセンパイ。
「よお、相変わらず生意気な後輩」
センパイさ、俺、県大会行ってやったから、助手席に乗せてくれたまえ。
「しょうがないなぁ、いいよ」
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