見出し画像

【友達の話】だから私はだめなんだ

メリークリスマス!
みなさんのところにはサンタさんは来ましたか?
私は孤独に大掃除をしておりました。どすっぴんのデコ丸出しで一瞬だけ外に出たら同じマンションに住む人に偶然会ってしまい恥ずかしい思いをしました。

そんな一日を過ごしていた私にクリスマスイブの夜、とあるLINEがきました。

「Cちゃんから連絡きたよ!」

そんな通知を見て、私は安堵すると同時に嫉妬と怒りが込み上げてきました。

ここまでに至る経緯について語るには遡ること3ヶ月前の9月某日。

私にはCちゃんという友人がいます。趣味が合い、なんでも話せる数少ない友人です。その日は前日にスカイプで6時間ぶっ通しで話した後にまだ話し足りないという風にLINEでやり取りしてました。

そのLINEが急に未読になり、何日経っても既読になることはありませんでした。

何か失礼なこと言って怒らせたかな?と追いLINEもしてしまいましたが何週間経っても未読のまま、返事はありません。

実はCちゃんは何度か音信不通になることがありました。体調不良や職場環境、家族のことなどで重たいことが起きると連絡を遮断し外界を断つのです。

もしや今回もそれかもしれない。でも私のことが嫌になってLINEを返したくなくなったのかもしれないし…と私は共通の友人のMちゃんを頼りました。

Mちゃんに事情を話し、Cちゃんに連絡をとってもらうことにしました。これでMちゃんに返信がくれば私が嫌われたことがわかります。

しかしMちゃんにも返信はありませんでした。

MちゃんもCちゃんが度々音信不通になることは知っていました。その度に私と連絡を取りあってお互いに連絡がないか確認し合っていました。

それから何週間かおきに、MちゃんとLINEでCちゃんについての進展を確認し合いました。

私の方ではLINE、手紙、そして携帯の電話番号に電話するを試してみました。MちゃんはLINE電話、携帯のメールアドレスにメールするなどを試みてみたそうです。

1ヶ月経っても、2ヶ月経っても連絡はありませんでした。

また連絡がとれなくなるほどショッキングなことが起きているのか、それとも本人の具合がよくなくて電子機器も触れないほどなのか、事件に巻き込まれているのか等々、仕事中も考えましたし夢にも何度も見ました。

ある日突然なんでもない風にLINEが返ってくる夢、同窓会(?)にひょっこりCちゃんが顔出ししてくれる夢とか考えすぎて私の希望が夢に現れてました。

まさか誘拐とか行方不明とかじゃないよね…?と考えすぎてネットで【友人 音信不通 対処方法】とか調べだしてました。職場に連絡して出勤してるかどうかだけでも教えてくれないかなとか。

Cちゃんの連絡先や住所は知っていても本人に意思疎通がはかれなかったらなんの意味もない。家凸をしたところでいなさそうだしまず用心深いCちゃんは出てくれない。

家族と連絡取れないだろうかとも思ったが生憎実家の連絡先は知りません。だからこそ誰かの目に触れて欲しいと手紙を出したのもあります。手紙が宛先不明や受け取り拒否で戻ってくる場合もあるかもしれないと思ったのです。結果は出したきりなんの返答もなかったのですが。

Mちゃんとのことを考えてもまるで思い当たるところはありません。正直今までも音信不通になることがあったのでMちゃんにとって触れられたくない話には触れないというのがセオリーになっていて、それは当たり前のことかもしれませんが全くなんの前触れもないとなるともう少し踏み込んでいても良かったのかもしれないとか。

考えて考えて、心配で何もわからないもどかしさばかりが募っていきました。

もう、私と連絡とりたくないと思っててもいい。元気で健やかに生きてさえいてくれたらそれでいいと願いました。

怖い想像はしたくないという現実逃避です。

そして3ヶ月が経過し、もう年末に近いクリスマスイブのこと。

MちゃんからCちゃんと連絡がとれたという知らせを受けました。

Mちゃんから聞いた話では家族のことと仕事のことで追い詰められて連絡を絶っていたとのことでした。LINEはこれからもする気はないということです。

これはMちゃんが携帯のメールアドレスに送ったものに対しての返事だったそうです。

「とりあえずは一安心だね」

というMちゃんに私も、最悪なことが起きてなくてほんとに良かったと思うと同時に、なんで私には連絡をくれないのだろうと思ってしまいました。

確かに私はメールアドレスに連絡をしていない。でもMちゃんに連絡を頼んだのは私で、異変に真っ先に気がついたのも私だ。なんなら最後に連絡をとっていたであろう人物も私。

慌ててメールを確認しても「新着メールはありません」の文字。私のメールアドレスはCちゃんも知っているし、Cちゃんのメールアドレスを私も知っている。

連絡手段の違いというだけで、Mちゃんと私に差はないはずでは?と考えたところで自分がひどく傲慢なことに自己嫌悪した。

私もCちゃんと連絡をとりたい。なんでもいいから返信がほしい。でもLINEもできないほど追い詰められている相手に今メールをしてもまた追い詰めるだけなのでは?

一応Mちゃんに「メールってしてもいいと思う?」と聞いたが「うーん、今はどうかな…」とわかっていた答えが返ってきました。

Mちゃんはなんにも悪くないのに私はどこにぶつけていいのかわからない嫉妬心と怒りを抱えました。

「Cちゃんから連絡がきたことがクリスマスプレゼントになったね」

というMちゃんの言葉に返事する気にもなれませんでした。

Cちゃんがとりあえず生きていて返事をくれたということを喜ばないといけないのに、というかもはやそれだけでいいと願っていたはずなのに、自分に返事がないことについて何故こんなにもやもやするのだ。

ほんとに自分のこういうところは最悪で最低だ。

とりあえず私はCちゃん本人からのアクションがあるまで待つということにしましたが本当に今後アクションがあるのかはわかりません。ないかもしれない。

生きていてくれたらそれでいい、なんて綺麗事を言いながら、その実一番に連絡をくれたのが私じゃなかったということを不満に思うだなんて、だから、だから私はだめなんだ。

そんな悪い子にはクリスマスプレゼントをサンタさんはくれない。
そう確信した夜でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?