見出し画像

お弁当作りのモチベーションを上げる本たち

結婚当初から2人分のお弁当生活。
→出産で退職後は夫の分のみ(月〜土)
→一人娘が幼稚園に入ったときに3年間のお弁当生活。
→途中、私が仕事復帰でお弁当3つ。
→小・中学校は給食なので、遠足などの行事のみ。長期休み中は学童、留守番時に必要。
3年生から中学3年まで部活で土日必須。(親の分も)
よって平日は基本2人分。
→現在は娘、高校生の為、3人分。長期休み中は自分で作ったり用意出来るので作らない。

…こうやって書き出してみると、お弁当歴が長い。 約22年‼︎
そして、ほぼほぼ毎日誰かがお弁当。

しかし、これまでの日々、全部私1人が作っていたわけではない。
元々料理が得意な夫、苦手な私。
結婚当初から娘が幼稚園入園までは、夫がかなりの割合で作っていた。
(娘1歳半頃、実家の父が倒れ、祖母も施設に入るなど、私は介護に携わる日々となった)

そして、冷凍食品に頼っていた時期も。
おかずはほぼ冷凍食品、なんて日もあった。
とりあえず持って行くだけで精一杯。
詰められれば、食べられれば何でも良い。(これは私の気持ち。夫には申し訳なかった。作ってくれて感謝しかない。)

さすがに幼稚園のお弁当は自分がしっかり作らねば、と心を入れ替えて。
小さなお弁当を詰めるのは、気を遣うことが多くてなかなか大変だった。
ちゃんと時間内で食べきれる量、色合い。先生やお友達に見られること前提なので、毎日プレッシャーだった。
生協の冷凍食品に助けてもらっていた。
卒園時の文集のようなものの中に、「ママが作ってくれたお弁当のおかずで好きなもの ベスト5」の上位3位までが生協の商品だった。

そのうち、夕食を多めに作って取り分けるようになり、

「自分で作ったものは美味しいし、食べた後の満足度が高い」

…と、ハッと気付き、おかずを作りおきが出来るようになってきた。

娘の部活動弁当を作ることになったときに、幼稚園時代のお弁当を満足に作れなかった反省がずっとあったので、
もう一度やり直しをさせて貰えるチャンスを貰えた
…と、嬉しくなった。

食べたものが身体を作るから、朝ごはんも、試合前の補食やお弁当も、トータルで栄養バランスや消化の良さ、エネルギーになるものなどを考えるようになったり。
忙しく大変な日々だったけれど、ちゃんと食べさせようと食を見直すキッカケになった。

いつからか、お弁当作りのモチベーションを上げる上で、お弁当作りの本を見るようになった。
いわゆるレシピ本。
しかし、「少ない工程で、見栄えのいいおかず」をマネする程度でなかなか本を使いこなせずにいた。

ある日、本屋さんで

私たちのお弁当

と出会った。

はじめに

さまざまな仕事、さまざまな1日、さまざまな暮らし。
さまざまな47人の、ある日のお弁当を集めてみました。毎日作っているというひと、気が向いたときだけというひと。
共通点は、どれもが自分のために、自分でこしらえたお弁当だということ。

(略)
お弁当には、限られた空間に小さな世界を完成させる
自分のための箱庭作りのようなよろこびもふくまれている気がします。
そこには、作り手のセンスと生活が詰まっているのです。

「私たちのお弁当」より
(クウネルお弁当隊・編)

はじめに、の文章から心を鷲掴みにされた。

見開きの左ページにお弁当を真上から撮った、大きな写真とメニューの説明。
右ページに作った方の顔写真入りでお弁当のエピソードと、布に包まれた(またはそのまま、蓋をしめた状態の)お弁当箱の写真が小さく載っている。
「常連の一品」のレシピや、参考にしている本、お気に入りの調味料なども。

なかなか誰かのお弁当の中をじっくり見せてもらうことなんてないから、覗かせてもらっているような、ワクワクするような。
エピソードを読んでいると、その方のこだわりだったり、作っている様子が想像出来て、直接話を聞いているような感覚に。

とにかく写真のお弁当が美味しそうに見えて、真似して作ってみたくなる。
レシピが載っていなくても、メニューの名前から材料と味付けを想像してやってみる。

料理が苦手なので、レシピ本を頼りに分量を計って作ることが多かったけれど、この本をキッカケに自分なりの作り方が出来るようになった。

そして、変わり種も色々。
トマト丸ごと入っていたり、パスタのみ、とか、温野菜たっぷりとか。
お弁当箱も、わっぱ、ガラス容器、アルミ、タッパーなど。小さいタッパーにおかずをいくつもわけていたり。

お弁当って自由でいいんだな



1冊目は16年くらい前に購入したもの。
その後も、このシリーズで2冊出ている。1冊目を多く繰り返し開いていているので、ずいぶんくたびれてきたけれど、時々開きたくなる。
開く度にワクワクして、必ず何か作りたくなる。
これからもきっと私のモチベーションを上げてくれる本だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?