電車の中で本を読む
先日、電車で東京へ行ってきた。
急ぐ時は新幹線を使うのだが、予定の時間までに余裕がありそうだったので、普通列車で向かうことにした。
都心までは片道3時間弱。
乗り換えは2回。
10代の頃は東京へ向かうのも、これくらい時間を掛けて行っていた。
単純に、時間はあるし、洋服や美味しいご飯にお金を掛けたいから、乗り物代は節約したかったから。
そんな時、いつも文庫本を携えていた。
普段は車ありきの生活で、電車とは無縁。
特別な時にしか乗らないので、電車に揺られながらゆっくり本を読むのが大好きだった。そして、家よりも集中して読めるのと、後々「あのときこの本を読んだな」と、本の内容と出掛けたときのことがセットで思い出せることも嬉しい。
電車の中でよく読むのは、エッセイが多い。10代から20代は、銀色夏生さんや、さくらももこさん、群ようこさんを読んでいた。
今年に入って、なんだかじっくり本と向き合う時間が持てていなかったこともあり、本が読みたくて、今回は普通列車にした。一緒に出掛ける娘も了承してくれた。
そうは言っても、読み始めると集中して周りが見えなくなってしまうので、電車の中が混雑していなくて、余裕をもって座れる時のみ、なのだが。
少し前に、同じ職場の人が電車に乗った時の話をしていた時に、「最近は、殆どの人がスマホを眺めていて、本を読んでいる人なんて全然居ないんだよ」と言っていた。
この日一緒だった娘も、スマホを眺めるか、音楽を聴いているか、寝ているか、で過ごしているようだった。
確かに、見渡してみると私の他にもう一人、文庫本を手にしている男性がいたくらいだった。
学生さんが参考書を開いて勉強する姿は多く見かけた。
自分が電車通学だったら集中出来ただろうなぁ。
本も荷物になるので、出掛ける時こそ電子書籍が便利なのだが、やはり紙の本をめくりたい。その日の荷物が重くなっても、迷わず持って行くほうを選ぶ。
そうして出掛けた帰りには、現地の本屋さんで新しい本を選んで連れて帰る。
帰りの荷物は更に重くなる。
帰りの電車で、混雑から解放されて座れた時に新しい本を開く。
その時間が至福だ。
その日の思い出やエピソードと紐付けられて、一冊の印象が強くなる。
電車に乗り慣れている人からしたら、
「重い本を抱えて、何故わざわざ時間が掛かる普通列車を選ぶのか?」
…と言われそうだが、私にとっては非日常なこの時間を過ごすことが出掛ける楽しみの一部。
また本を抱えて電車に乗り込む日を楽しみに過ごそう。
* ・ * ・ * ・ * ・ *
今回、帰りに購入した本がこちら。
以前、Instagramでフォローしている方が、こちらの本を紹介されているのを知って、気になっていた。
そして最近、心の中にあることをノートに書き出したいという気持ちが強くなり…。
更にこの日お会いした方がInstagramで紹介されていたということもあり、迷いなく手にした一冊。
帰りの電車で、途中までしか読めていないのだけど、早起きしてヨガと共に書く習慣を付けたいと思えた。
朝時間、有効に使ってこの2つをセットで実践したい‼︎
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