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年越し年始め

2023年が終わって、2024年が始まった。
子どもはかかりつけ医の見立て通りに元気になり、私たちもアドバイス通りにマスクを着けていたおかげか、今日に至るまで元気に過ごしている。

大掃除もお正月準備も何もしないまま、実家に行った。
トランプをし、ダイアモンドゲームをし、ナンジャモンジャをし、お刺身を食べ、すき焼きを食べ、御節料理を食べ、日本酒を飲み、お年玉をもらい、お年玉を出し、今年が始まった。
ホテルに逃げ出して、ほっと一息ついて、これを書いている。

実家滞在中はいつも慌ただしい。
だいたい、毎日、3時間くらいはぼんやり黙ってラジオを聴きつつ休憩する私にとって、エンドレスで誰かに話しかけられる、と言うのはなかなか過酷だ。
ご飯にしても、朝は炭酸水から始め、起きて1時間経つ頃にようやく一口目を食べようかな、という気分になる私にとって、おはよう!目玉焼きを焼いてあげる!お味噌汁があるよ!ご飯にする?残ってるお寿司を食べる?とどんどん並べられ、その数時間後にお昼ご飯が出され、その流れでデザートが出てきておやつタイムになる…というのは修行のようだった。
子どもは楽器を持ち帰っていたので、夕方になると、あぁ…と練習を始め、仕方なく私は付き合ってダメ出しをしていた。家人たちが練習を代わる代わる覗きにきて、上手になったね、いい音になったね、と感想を述べては去っていく。私にダメ出しばかりされる子どもを可哀想に思ってのことらしい。子どもは私にダメ出しをして欲しくて私を練習に付き合わせているのに、私のことを鬼婆のように実家の人たちに思われるのはおもしろくない。けれど、この一部始終が興味深かった。みんな見たいように見るのだなぁ。

地震の一報が入った時、びっくりした。
海底の流体云々でしばらく前に地震が続いていたあの辺りだなぁ…と思いつつ、断層がないから原発が作られた地域なのに、そんなところでそんな地震が?津波が?と思いつつ、テレビを観ていた。
仕事の関係先がその近くにあり、落ち着いた頃に連絡をすると無事だった。受験生を抱えているのに落ち着かないだろうな…と思ったりする。

翌日の羽田空港の事故を知った時もびっくりした。その翌日の小倉の火災も、秋葉原駅での時間も。

でも、まぁ私が直接できることは何もないのだなら、落ち着いて暮らそう。怪我や病気で病院や警察や消防の人々にお世話をかけないように気をつけよう。辛い境遇の人々に心を寄せ、よく分からないことには口を出さずにいよう。周りの人に優しくしよう。そんな当たり前だけど、忘れがちなことをちゃんとしようと考えていた。

実家に帰ると親が年老いたことをヒシヒシと感じて、何だか焦る。きょうだいも自分の暮らしを持っていることを痛感して、親のことを頼むのは…と焦る。何も手を動かさずに焦る気持ちを抱えると言うのは、あんまり健康的ではない。
そうなった時に手を打つことを考えよう!と思うし、会っているこの瞬間にただただひたすらに優しくするコトが何より大事だと頭では理解している。

でも、なかなか難しい。
不安や焦りや足りないものばかりが頭の中を駆け巡って疲れ果てた。

ホテルに脱出してきたけれど、ホテルもそんなに居心地が良くない。はやくお家に帰りたいなー!とか思っている。けれど、まぁ束の間のホテル暮らしを味わおう。

今年も、コツコツ綴ります。

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