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バランスポイント

夜中に1度、子どもにお水を飲ませた。
朝、早くに子どもが起きたので、家人に付き合ってもらい、私は寝ていた。

私が起きると、子どもはご飯を済ませて、ウトウトとしていた。
子どもの熱は高く、私は心配しつつ、換気をし、ご飯を食べ、帰省の荷造りをした。
家人が買い物へいった時に、子どもは寝ていた様子だったので寝室でのんびりしていたら、子どもがやってきたので、リビングへ戻った。

お昼を過ぎて熱が一段と高くなったので、かかりつけ病院に電話をすると、午後診の開始前に診るから来て、と言われたので連れて行った。子どもは鼻に綿棒を突っ込まれた瞬間にのけぞり、慌てて看護師さんと抑えた。
なるほど。ぐったりしてるけどそんなにじゃないし、小さい頃もこんな風にイヤがってたなぁ。変わらないなぁ!と思っていた。

検査結果を待ちつつ、これで何も当たらなくて原因不明の熱となると、年末年始の病院が休みになるしイヤだなぁ、と考えていたら、結果は、陽性だった。
ちょっとホッとした。
今、感染してる人が多いからねー。肺も気管支も音は悪くないから、薬を使って、休んで治そう!と言われ、家人に薬の受け取りを託して、子どもと帰宅した。子どもはそのままお風呂へ。

子どものレッスン日だったので、サニィ先生との面談で私だけ伺います、と電話をして行った。子どもから分からない部分を聞いてきて欲しいと言われたので、代理で質問をした。
この2週間でのこと、先週のことを話し、子どもは子どもなりに思うところがあったようだ、という話をした。

先生から、お母さんが手をかけ過ぎているので、もっと子どもの自主性に任せた方が良い、子どもは賢い子だからきっとその方が伸びる。レッスンをしていても、子どもの自我が見えない時がある、と言われた。サニィ先生は私が手を引けば、子どもはもっと自分のコトとしてレッスンに熱が入ると考えているらしい。

あれこれ思うところはあったけれど、なるほど〜と聴き、考えてみますと返事をしてきた。
子どものあれこれを話し、先生の生い立ち、大学時代の話も聴けてとても良い時間だった。

子どもに手をかけ過ぎている、という自覚がある。
以前、メイ先生からも指摘されたことだった。

子どもは、楽器を通して他の子どもと過ごしたいと思っている。ソロで美しく弾くことにはあまり興味がなく、合奏やアンサンブルしたいために個人レッスンを頑張って受けている。

私は子どもと一緒に学びたいと思っている。楽器に関わらず、すべてにおいて、だ。
子どもの理解者になりたいし、子どもがやりたいことの手助けをしたい。
子どもを私の気にいる方向へコントロールしたいわけではないし、子どもの自主性を奪いたいわけでもない。
子どもにとって何か害があるなら、改めたいと思う。

今回のサニィ先生からの話は、私だけではなく家人も含む我が家の育児方針全般に関わる話でもある、と思ったので、家人に話をした。
すると家人は、手を引いたらその瞬間から子どもは本とゲームの世界に突っ込んでいく。本とゲームの世界に没頭する子どもに我々はさせたくなくて、これまで楽しさを一緒に味わい、頑張ることを教えつつ伴走してきた。今、手を引いたら、楽器の練習をしなさい!けれど親はもう教えないから自分で頑張りなさい!という次元で子どもをコントロールすることになるだけだ、と言う。サニィ先生がレッスンで自我が見えないと言うのも、楽器がお友達と集うためのツールでしかない子どもにとって、先生のこだわって欲しいポイントと子どものこだわりポイントがミスマッチ過ぎるだけだろう、と。

家人の目線での話も、なるほど、と思って聴いていた。

サニィ先生が言うことも、家人が言うことも、もっともだ、と思う。
けれど、私の考えはどちらとも相容れない。今までのやり方がベストだから変えたくない、とは思わない。しかしながら、サニィ先生の言う通りにすれば良いとも思えない。
子どもが自我を持てること、子どもが自分で学び取っていくこと、子どもが上手く本やゲームとのバランスを取りつつ楽器を楽しむことが、少しずつ身につくように関わる方法を探れば、きっと見つかる。次のステップに相応しいバランスポイントがあるように思う。

サニィ先生に良いお年を!と挨拶をして帰宅して、お風呂に入った。
お風呂から上がって、ワンタン鍋を食べた。
温かくて美味しいスープをたっぷりお腹に入れる、というのが一番のご馳走に思える。
子どもは薬が効いたのか、スッキリした顔で眠った。

ベッドに潜り込んで寝ようとしたけれど、家人のイビキがうるさくて、子どもに呼ばれた!と勘違いして、何度も目が覚めてしまった。

こんな年末に!と思う。日々、盛りだくさんすぎる。
1日が終わると、ホッとする。

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