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春といえば、あけぼのよりも、パンまつりである。 物の値段が上がり、今、物価の優等生だった卵までもが、1パック300円の値を付けている。スーパーで値札を見ると、溜息ばかり漏れるが、それでも、春になると、山崎製パンは毎年パンまつりを開催してくれる。 このパンまつり。ご存じの方も多いだろうが、パンを崇める宗教的なお祭りではない。商品に貼られた点数シールを30点集めると、フランス製の白いお皿がもらえるという、消費者に嬉しいキャンペーンである。 ヤマザキ春のパンまつりのス
私が結婚したのは21歳になる年のことだ。 もう23年も前になるが、当時、予想以上に早く訪れた娘の結婚に、母は興奮を隠し切れない様子であった。 花嫁の母 というシチュエーションは、母心を酔わせる最高のイベントであり、集大成であったのだ。 私の結婚は、挙式をするでもなく、ただ婚姻届を出し、実家から転居するだけの、世間でいう地味婚だったのだが、それでも母ははしゃいでいた。周囲から、 「まるでお母さんが結婚するみたいだねぇ」 などと言われ、私も鼻息を荒くしている母に
自分で言うのもなんだが、私はズボラでおおざっぱな人間だ。 かたや、一緒に暮らす夫は細やかで、何をやらせても上品。炊きあがったご飯をしゃもじでほぐすにしても、餅を焼くにしても、それはそれは丁寧で、もう拝みたくなるほどだ。 それなのに、我が家の家事を担っているのは、おおざっぱな私。世の中うまくいかないものである。 家事の中でも、料理は割と好きな方だと思うが、そうは言っても毎日のこと。洗い物など、面倒に思うことが多い。特に調理中に出る洗い物は、シンクが散らかって嫌なもの