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とうとう大晦日。 差し迫るというよりも、真隣にぴったり2024年が座って待っている状態だ。 「もうちょっと待ってくれない?」 と頼んでみても、辰のセーターを着た2024年は笑顔で首を振っている。どうやら待ってはくれないようだ。 ならば来い! 来るんだ2024年! さぁ! 私が両手を広げるも、 「まだ、ちょっとあるから……」 と言って2024年は、この胸に飛び込んできてはくれない。 時間厳守。2024年、時間をきちんと守れる良い子である。 さて。 大
この前、年が明けたばかりだと思っていたのに、明日は何と、節分だそうだ。生きていると、いろいろなことに慣れていくものだが、時間の速さは、いつ何時でも私を驚かせに来るので油断ならない。 節分といえば豆だ。 昨年の今頃、スーパーで小学校低学年らしい男の子が、 「お父さん!節分の豆買ってよ」 そう言って、お父さんの袖を掴んで引っ張っていた。 「えぇ? この前買ったじゃないか。そんなに買っても食べきれないよ」 お父さんは、少し驚いた様子で男の子を見る。 「ボク、豆好きなんだ