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捨てる、というのは、心のどこかで罪悪感を伴うものだ。 己の不摂生によって、サイズが小さくなってしまった洋服。口に合わない贈り物のお菓子。もう着ない、もう食べないかもしれないと思っても、いざ捨てるとなると、決断までに時間がかかる。 サイズが小さくなってしまった服は、己のサイズが奇跡的に小さくなるのを、ただひたすら願い、押し入れの奥に保管されるのが定石であるし、口に合わないお菓子は、賞味期限が切れるまでは、その存在を負担に感じながらも、堂々とそれを捨てることはできない。