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「春はますずし」 富山名物の駅弁「ますのすし」を頬張りながら、夫がそんなことを言い出した。 千年の時を越え、清少納言から著作権侵害のクレームが飛んできそうな一言だが、夫の言うとおり、ますのすしは色もほんのり桜色で、春にぴったりの食べ物だと思う。 ますのすしは、笹の葉にくるまれている。 小さな木製のわっぱには酢飯、その上に鱒が乗っている押し寿司だ。付属のプラスチック製のナイフを使って、等分に切り分けて食べるその様は、寿司界のホールケーキといっていい。 まだま
「このチューハイ、かたいね!」 この言葉の意味が分かる方は、結構な酒飲み、もしくは居酒屋文化に詳しい方だろう。私は居酒屋文化には詳しくないが、酒飲みなので、この「かたい」という言葉を、面白半分で口にしている。 炭酸水や烏龍茶、ホッピーなどをお酒にするには、レモンや梅干しなどの割り材の他に甲類焼酎が必要だ。キンミヤ焼酎であれば最高だし、宝焼酎にも美味しい甲類焼酎がある。もっと安価にしたいなら、それこそ4リットルペットボトル入りの甲類焼酎で勇ましく飲むこともできる。
背徳感という言葉がある。 Weblio 辞書によると、背徳感とは、本来あるべき人の道に背いた、後ろめたい感覚のことをいうそうだ。つまり、真っ当な人生を歩みたいならば、できるだけ感じない方がいい感覚といえる。 こんなことをしたらマズいんじゃないか。 人生にはそんな誘惑が、ゴロゴロと転がっているものだ。私も先日、調子に乗って、お昼にチーズたっぷりのトーストなどを焼いてしまったせいで、凄まじい誘惑に襲われてしまった。 冷蔵庫の中に、赤ワインが冷えているのだ。 手に