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ある日のお昼ごはん〜庭で見つけたあの子で2024.5

わたしが暮らす北国もようやく春が来ました。
やっと雪がとけた・・・と思ったら桜や野花、たくさんの木々が一斉に芽吹きだし
一気に季節が変わりました。
その早さにちょっとびっくり。

先日、庭で落ち葉や花殻を拾っていたところ、こぶしの木の下に
どこかで見たことのある物体が・・・

これはきのこ?もしやアミガサダケでは?
家に帰ってネットでチェック。

うん、これは・・・アミガサダケでしょう!

わが庭に自生するアミガサダケ


庭でときどきキノコを見つけることはあれど、食べれるものなのか
特定に自信がないのでスルーすることがほとんどです。

でもこれは間違いなくアミガサダケだろう・・・
というわけで、思い切って採取。
採れたのはひとつだけですが、料理することにしました。

採取したアミガサダケです。
また生えてくることを期待して石づきは残して採りました。
これでいいのかな?

ネットで調べたところ、アミガサダケは生食はNG。
揮発性の毒があるので換気のいい環境で加熱処理をするといいらしい。

アミガサタケには「ジロミトリン」という成分がわずかに含まれており、生食すると中毒を起こすことが知られている。

ジロミトリンは加水分解によってモノメチルヒドラジンという猛毒(ロケットの燃料でもある)になるのだが、87.5℃で揮発するらしいので、換気を全開にしつつぐつぐつと煮て、できる限り追い出す。

出典:アミガサダケが和食の味付けでも美味しかった件 野食ハンマープライス


二つに割り、虫がいないか確認(いませんでした。ちょっとほっ)
よく洗ってまずは数分しっかり煮てみました。

ひとつだけなのでそれほど神経質にはならなくてもいいかもしれませんが
一応換気は窓を開け、換気扇を回して念入りに。
わんこにも別の部屋に移動してもらいました。

以前、イタリアンレストランでモリーユ(アミガサダケのこと)のクリームパスタを食べたことがあることを思い出し、クリーム煮にしてみました。
(モリーユだけでなく、ポルチーニやその他きのこの風味はリゾットやクリーム煮など乳製品のコクとよく合うと思う)

ひとつだけでは足りないので、冷蔵庫にあったマッシュルームと冷凍の路地もののしめじも加えて風味を補いました。
あとは玉ねぎ、ベーコン少しだけ茅乃舎の野菜だしも加えてみます。
(茅乃舎の野菜だしは袋を破って中身をほんの少し)

軽く煮たら生クリームを加え、塩胡椒して完成。
彩りに茹でたブロッコリーも散らします。

完成!真ん中にあるのがアミガサダケです

きのこの滋味あふれる旨みが乳製品のコクを纏ってしっかり溶け込み、
ため息のでるおいしさです。

とはいってもアミガサダケの旨みはごく僅かで、この風味はおそらく
路地もののしめじがほとんどだと思われますが・・・(苦笑)

最初は夜ごはんに家族みんなでいただこうと企んでいたのですが、
もしものことを考えて(?)毒味かねて、お昼にまずわたしがいただきました。
夕方まで様子見て問題なかったので残りは家族でいただきましたよ〜
少し時間をおいた方がだしが出ていておいしかったです。

後日またこぶしの花柄拾いがてら庭を散策していたところ、
もうひとつアミガサダケを見つけました。
こちらは洗って乾燥させて保存。
またクリーム煮か、今度はリゾットに入れてみたいです。

今の家に住みはじめて20年近く経ちますが、わが庭もまだまだ未知数。
また楽しみが増えました。

自然からの贈りもの。来年も出会えるといいな。



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