二匹の猫と楽しい毎日ー4(初めての子育て)
我が家には子供がいない。
結局、その子猫を我が家で飼うことにしたが、
何をどうすればいいのかわからない。
1.早速、本屋で「猫の飼い方」の本を購入。
そして必要なものを書き出す。
猫のトイレと猫砂(トイレ用の砂)、エサ入れ、水入れ、ベッド、キャットタワー、爪とぎ、おもちゃ、キャリーバッグ、子猫用のエサ、猫の家、(段ボールを買った)
すぐに近くのペットショップに直行。
とりあえず買った。
2.子猫がミャーミャー啼いているときは、
・・・お腹を満たしてやらなければならないらしい。
もう一度赤ちゃん猫用のミルクと哺乳瓶を買いに走る。
お湯で子猫用粉ミルクを溶かす。
人肌に温める。
哺乳瓶の乳首を、そのちいさなピンクの口元にもっていく。
子猫はいきなりそれに吸いついた。
ずっと吸い続けているが・・・いつの間にか寝落ちしていた。
お腹はポンポコリンに膨れている。
指で押しても殆どへっこまない・・・が適度な弾力がある。
面白いので妻と何度か押してみた。
ふいに<げっぷ>をしたので慌てて指を放した。
3.猫が寝ている間に、自分たちの寝室の横に猫のベッドを作った。
少し離れたところに、猫用トイレを置き、
寝ている猫をベッドの上にそっとねかせた。
・・・ひと段落・・・
妻と一緒に可愛い子猫の寝顔を眺める。
赤ん坊が出来たらこんな気分なんだろうと思った。
・・・幸せな気持ちが溢れてきた・・・
4.「ところで、猫の名前は何にする」
妻のひとことに、はっとした。
考えてもいなかった。
二人で顔を見合わせた。
以前我が家に来ていたレンタル猫のように「デブ子」とするのは可哀想。
やはり“親”としては、子の成長を考えていい名前をつけたい。
男の名前で人気があるのは「翼」とか「翔」とか、大体人気漫画の主人公だ。子供といっても猫なのでサッカーや野球をやるわけでもない。
とにかく元気に育ってほしい。
そして何よりも<呼びやすい>名前を付けるべきと本に書いてある。
・模様からとった名前・・・クロ、シロ、しかし白と黒のまだらだ。
・見た目でつける・・・マル、ボス、しかしまだどうなるかわからない。
・季節でつける・・・ハル、ユキ、カエデ、なんか雌っぽい
・和風の名前・・・おはぎ、もも、ゆず、なんか頼りない
妻と暫く話し合っていたが、思いつかない
その時、ふいに外を見た。
窓のそとには、太陽の陽が照っていた。
「そうだ。『そら』にしよう」
妻も賛成した。
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