二匹の猫と楽しい毎日-2(隣のデブ子がいなくなった)
(2)デブ子がいなくなった
隣人が引っ越して行った後の、家は窓ガラスが開け放たれ、<がらん>として、寂しさがあふれていました。
むろん、そこにはデブ子はいません。
家の中に入ると、リビングにはデブ子がいつも使っていた<エサ入れ>や<飲み水入れ>、そしてデブ子と遊んだ<おもちゃ>がソファの上に散らばっていました。
体全体から力が抜けてしまいました。
「ペットロス」
何かで見たその言葉が頭の中に浮かんだ。
そしてため息が出た。
「何してんのよ。いなくなったものはしょうが