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模写の風景 第4回「クロード・モネ 印象 日の出 1872年」

この絵が絵画展に出展されると評論家たちは、この作品は未完であり、緻密さに欠けると酷評した。しかし、若手画家たちからは絶賛され、以後この絵にちなみ印象派が結成される。セザンヌを経てピカソがキュビズムを、マティスがフォービズムを誕生させていく。
やがてシュールレアリスムからモダンアートへと近代絵画につながるビッグバンともいえる作品である。
ビッグバンを起こした裏には写真の発明と、その普及があった。モネは、写真では表せない人の心に感じた、そして感じる絵が必要だと考え、その世界を拓いた最初の人である。


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