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川崎ロックの思い出

私のデビュー前の週は小林ひとみ姐さんの年末興行がありました。

この業界に入ったばかりの私はひとみ姐さんにくっつきながら、店の雑務をお手伝いしながら、業界をお勉強することになりました。

間近で姐さんのショーをお勉強したのは、ひとみ姐さんのショーが一番最初。

姐さんの衣装を畳むのをお手伝いしたり、楽屋で姐さんの御用聞きしたり(笑)

ある時、姐さんがおでんを作るということで、おでんの素を買いに行くことになりました。

でも、1人でおでん作ったことがない私は、量が分からず、1箱だけ買ってきて帰ってきたら、1箱じゃ足りないからもう1箱買ってきてねと言われたんですよね。

あの時は慌てて、もう1箱買いに行ったものです(笑)

そのあと、食べた姐さん手作りのおでんおいしかったなぁ~。

当時はロビーで、ワープロを使い、年賀状のお手伝いしたり、
知らない事をお客さんたちが教えてくれたり、とても優しくて楽しい時間でした。

デビュー時は一番近い姐さんが、殿田真美子姐さん、同じ週には愛美愛姐さんも乗っておりました。

この週には亡くなった、沢口ともみ姐さんも一緒でした。

私のデビューは正月公演だったので、いろんな姉さんが乗っていましたが、
どの姐さんもとても優しくて、気の良い姐さんたちばかりで、楽しかったなぁ~。


年もデビュー年月も一番近くて、出番も近かった殿田真美子姐さんには
特にお世話になりました。

楽屋泊まりの時に、姐さんとはビデオ借りにいって一緒に見たり、
マッサージ呼んで一緒にマッサージ受けたり、
楽しい思い出がいっぱいです。
業界の細かいしきたり等を教えてくれたのも、真美子姐さんだった覚えがあります。

愛美愛姐さんは、年の離れた姐さんのように温かく見守ってくれてました。

沢口ともみ姐さんとは姐さんの飼ってるアライグマの話で盛り上がったなぁ~。

どれもこれもキラキラ光る思い出です。


デビュー時、劇場付きのファンの人達にもたくさんお世話になりました。

オープンの時に、お腹すいているだろうと、デパ地下で買ったお弁当差し入れてくれる人やら、名前が刺繍されていた化粧品バッグとか、プレゼントしてくれてとてもありがたかったです。


川崎終了後、名前と事務所が変わるのを知ったお客さんたちは、
そのあとの週の劇場に足を運んでくれていました。

で、大きなど派手なバスタオルをもらったことがあります。

「真子ちゃんが、名前と事務所変わったことで、誰かにいじめられないように、
これなら、何があってもどこにあっても派手だし大きいから目立つので、探せるでしょ?」

と。

すごい気を使われていたなぁと、今ほんとに有難いと思っています。


私のデビューは順風満帆じゃなかったけど、
周りのファンの人たちに恵まれ、皆に支えられていたんだと、
今でも実感します。


いつの時代も、そういうファンの気持ちって変わらないんだなって^^

こういう優しくて暖かい場所がいつまでもずっとあってほしいと思う今日この頃です。




元ストリッパー&振付師の観月真子こと藤倉瑞城です。