花供集(hanakusu)

花と暮らしと信条と

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春日鹿曼荼羅

古い宗教画の掛け軸に添花した際の記憶です ***** 過日、撮影の仕事で挿花を承った中の一つに 春日鹿曼荼羅の掛け軸のしつらいがありました。 春日鹿曼陀羅図 室町時代 東京国立博物館蔵  出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)  藤原氏の氏神を祭る春日大社に由来する「春日曼荼羅」は「神道における八百万の神々は、実は外国の様々な仏の仮の姿である」とする神仏習合の本地垂迹思想の出現によって、平安時代後期から多数制作されました。 現存

    • 幻の椿

      花:椿(玉の浦) 器:木村硝子 戦後間もない頃 炭焼きのため山に入った人がとても美しいヤブツバキを見つけました。 その椿には白い覆輪のような縁取りがあります。五島列島のその町の名前から「玉の浦」と名付けられました。 数十年程時を経て品評会に出展されるや否や、その美しさのためあっという間に有名になりました。 しかしそのため枝も根も多くの人に採取され、最後に原木は裸同然の姿で枯死してしまったそうです。 その姿に惚れこんで庭に植えた椿の初めて知るその由来に、こうべを垂れた