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オーケストラ本番〜夢の舞台、そして次があるならば〜

ついにやって来た、日本最高峰のホールの舞台に足を踏み入れる日!!

前日の練習場所には迷子で遅刻してしまったけど、さすがにこのホールへ行くのに迷子にならないでしょ〜と思っていたら、楽屋口への行き方がわからなくて、やっぱり迷子になりました^^;
おまけに朝からものすごく蒸し暑くて、ホールに着くまでに汗だく…ヨレヨレ。

そしてホール内でもしっかり迷子になりましたとさ。(大きいホールに行くと、大抵どこのホールの楽屋裏でも迷子になります)
まぁ、遅刻しなかったのでよし。

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ゲネプロは私が降り番の曲からなので、少しだけ客席に座って聞くことにしました。
オルガン・ソリスト・合唱・バンダまで入る大掛かりな曲。本番の演奏も客席で聞きたいなぁと思いながら、ある程度のところで楽屋に戻って音出し。

私が乗り番の曲のゲネプロでは一曲まるごと通してもらったので、最後の確認もでき、なんとなく大丈夫な気がする …と思えました。

ゲネプロの時にお隣のフルート奏者と話していると、「このホール、頑張らなくても響くのが良いですね」と宣う。でも私にはそれを感じる余裕はなく、むしろ「どのホールでも本番直前になるとそんなに感じることは変わらないんだなー」という少々バチあたりなことを考えたりしていましたw

どのホールでも、どのオケでも、本番になったら、その時できる精一杯をやるしかない。

***
本番では、T先生の指揮に導びかれて曲が始まり、指揮や周囲の音に気を配りながら、丁寧に音を出すことを心掛けていました。
テンポが速くて、音の細かいところはちゃんと全部吹けたわけではないけれど、外しちゃいけない音は鳴らせたかな。

曲が終わると、なんだかぬけ殻のよう。
私の出番は、それほど長くない曲を一曲だけだったのに、エネルギーを使い果たした…という感じ。

本番でも、明確にホールの特性を感じとる余裕はなかったけれど、自分が吹いているフルートの低音もちゃんと聞こえるし、他の人の音もしっかり聞こえてきて、吹きやすい気がしました。ソロとか吹くとまた感じ方がかわるかもしれません。

私は、もともと本番の際そんなに緊張するタイプではないのですが、今回は3rdということでよりプレッシャーもなく。(曲が難しくて大変だったけど)

どこのポストであれ、油断すべきでないのは当然ですが、1stフルートと3rdフルートではプレッシャーのかかり方は全然違うなぁと感じるし、3rdの時は「自分の音色」というものはあまり考えずに吹いていると思います。支えるようにとか、溶け合うような音とかを意識する場面が多いかな。もちろん、音を立たせないといけない時もありますが。

今回は憧れのホールで、できるだけ目立たないポストで、ちょっと音を出すことができればいいと思っていたのに、本番を終えると、この舞台でソロとか吹いてみたい…という気持ちが芽生えてしまいました。

関西の田舎のアマチュアフルーティストの私が、まさか縁などないと思っていた日本最高峰のホール(しかも大ホール!!)で演奏できたら、もうそれだけで満足するだろう…と思っていたのに、自分の欲深さに笑ってしまいます。
まぁ、この団体で私が1stのポジションを得るのはかなりハードルが高いのですが、夢(あるいは目標)を持って、日々の練習の励みにしようと思います。

しかし今回は、ホールの素晴らしさはもちろん、ソリストや指揮者の豪華さ、コンプライアンス無視(笑)と表現されたプログラム、大規模な編成など、得難い経験をさせてもらいました。
そして仲間のありがたさというものも強く感じて。

正直、東京での演奏会参加は私には少々大変で、今回が最初で最後の参加かなと思っていたのですが、次も参加できるなら参加したいという気持ちになっちゃいました。

次も声を掛けてもらえるように、そしてもう少しプレッシャーの掛かるポストを任せてもらえるように、日々の練習を重ねていきたいと思います。


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