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【適応障害体験記⑤】周りからされて辛かった言動


今回は、適応障害になった私が周りからされて辛かった言動について書きたいと思います。


前提として、適応障害になってしまって私自身すごく荒れていたのにも関わらず、それでも私に関わってくれようとしてくれた人全員に感謝しています。私がどう受け取ったかは別として、どの言葉も行動も、きっと私を思いやってしてくれたことには変わりはなくて、全ての人に全ての言動に平等に感謝しています。


その上で、「こういう状態の時に、こう言われると意外にきつかった」みたいなことを記録することで、私自身が今後適応障害になってしまった人と接する際の参考になると思ったので、書いておこうと思います。



①「羨ましい」

適応障害で休職が決まった時、同期に言われた言葉です。

きっとみんなそれぞれ仕事では辛い思いをしていて、長い休みを取りたいという気持ちはみんなあると思います。実際私も仕事をしていて周りに休職する同期が出た時、「私も長い休暇が欲しいな」と思ったことがあります。

しかし、やっぱり休職をすると決まった時一番心に重くのしかかったのは「私だけ、怠けているんじゃないか」という思いだったので、この言葉は正直グサッときてしまいました。

もちろん、本人はこの言葉を「怠けて休めて、いいな」という意味で言ったわけじゃないと思います。しかし、やっぱり適応障害の症状が強い時は被害妄想が激しいので、マイナスな方に受け取ってしまうんです。

仲の良い者同士でちょっとふざけて言ってしまうような気持ちは分かりますが、やはり休職中は常に「自分は怠けているんじゃないか」という不安と戦っているので、羨ましいと言われると辛かったです。


②「他にももっと苦しんでいる人はいるよ」


これは適応障害を診断される前、次々起こった心身の不調を親に相談した際にかけてもらった言葉です。

やっぱり、これはキツイかったです。自分自身も、「こんなちっぽけなことでへこたれている自分は弱い人間だ」みたいな自己嫌悪と戦っている途中なので、その自己嫌悪を加速させてしまいました。

その言葉をかけてもらって「やってやる!」とか「そうだな、私も頑張ろう!」って燃えられるのはやっぱり元気な時だけだと思います。心身に影響が出るくらい元気がない時は、競争意識などが全く湧かなくなっているので、この「他にもっと辛い人がいる」という言葉には、かなり傷ついてしまいます。


③遊びに誘う

元気が無くなっていた時、私を気遣って遊びに誘ってくれる友達がいました。

そのこと自体はとても嬉しかったです。本当に感謝しています。

ですがやはり、かなり症状が重い時は誰かと話すということ自体が辛く、どうしてもそれができない時があります。

なので一度、心がしんどくて遊ぶのは無理そうだという返信が返ってきたならそれ以降は相手が元気になって相手の方から誘ってくるまで待つ方がいいなと思いました。

ただしなんども誘ってくれる人がいる、というのは感謝なことだと思っています。その気持ちは、十分に受け取っていつか恩返ししたいと思っています。


④「これからのこと」について話す


私の場合仕事が原因で適応障害を発症してしまったので、休職後、仕事をどうするかという問題がありました。

そのため、友人に休職のことを話すとそのことを心配して色々教えてくれたり、私の今の気持ちを質問してくれる子が何人かいました。

ですがやはり、休職をして心の療養をしている=心のエネルギーを使い切っている状態なので、なかなか先のことを考えるのが苦しいなと感じることが多かったです。

休職中の過ごし方を指導してくださった医師の方からも、少なくとも休職の最初の3週間は先のことなどは何も考えずひたすら休むことがこの病気を治そうとした時にかなり重要なことだと教えていただいていたので、やはり少なくともその期間は先のことを考えさせないようにした方がいいのかな、と思います。


以上です。今回は4つ書きましたが、あくまでこれは私の経験談であって、この言動が必ずしも全ての適応障害の人を苦しめるとはもちろん限りません。


普段の生活で、落ち込むことってたくさんあって、そういう時って本当に周りからしてもらうことや、かけてもらう言葉で元気を取り戻したりするなと思います。


でもやっぱり適応障害って、普段の落ち込みとはまた別の色を持っていて、普段ならかけられると元気が湧いてくるような言葉や、してもらうと嬉しいような行動が、逆に辛いなと感じることもあるんだと自分自身、初めて気づきました。


でも重ねてにはなりますが、この期間中に誰かからしてもらったことには全て本当に感謝していて、いつか恩返しがしたいと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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