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見たり聞いたり日記 10/8 キングオブコント2022

今年のビッグイベントがひとつ終わりましたね。
1週間あれやこれや、
感想や裏話を漁り聞いては
考えこんで、思いを馳せるタイムを過ごしていました。

全ネタ感想を書こうかどうか
迷いつつ、結局、過去の自分の記事を読んで、
曖昧なものだと
なにが起こっていたか思い出せないことがあるので、
メモ程度残すつもりで書きます。

オープニング。
梅田サイファーの紹介ラップに乗せたVTRで
あがりまくり。
今から考えても、
ここがもうピークの盛り上がりだった。
数行の精密度。
結果知ってからもう一回みると、
や団が一番やばい。なんかわからないけど鳥肌が立つ。

クロコップ。
ホイのカードゲームのネタ。
トップバッターで私の趣向に刺さるネタがきた。
意味がまったくないのに、目が離せない。
バカでコーティングされたすばらしいネタ。
時間の無駄でしかない!
と大爆笑するのが私が希望であり、
お笑いをみつづける理由なので、
もう100点だった。
ここ見逃していた娘にもみせた。
「100点」と言っていた。
この時だけの気持ちかな?
と遡って何度か見たけど、色褪せることなく笑った。
ダブルフィンガーが好き。
2回くるところも「やった!」と思う。
私の最高の褒め言葉として取っておいたことを書く。
「時間を返してほしい」

点数のびなくて、だから、本当にここがピークだった。

ネルソンズ。
結婚式。
「ちょっとまったぁ」というあるあるなのに、
中身新しくて、素晴らしかった。
二次会であるということ、
足が早いことがみゆきにとって大事
など面白ポイント満載。
あれ?これはもしかして取ってしまうかもとも思ったが、
点数そこまでクロコップと離れなかった。
今大会、
点数をまったく予想できない。

かが屋。
職場の先輩と後輩の性的嗜好が一致のコント。
かが屋って私にとって登場したときは若きスターだった。
それから何年経ったかしら。
いまだに私はその2人の残像を見ている。
性の匂いのするコントをわりと多くやりがちな2人だけど
このコントは少し大人で
その戸惑が一瞬頭に引っかかった。
だからといって、魅力が損なわれるわけではないけれど、
SMの関係って、
私は突き抜けていないと笑うスイッチに入らない。
恐らく年齢のせいかもしれない。
若い世代が気軽に「どMなんでー」とかいうのを聞くと、
なんと卑猥なことを軽くいうのかしら
と世代ギャップを感じるから。
しかしあのセットの感じ、
それを生かす流れ
すごく素敵だった。

犬。
なんてことをおもっていたら、
性の匂いしかしないコント来て
ブフー
とひっくり返った。
パーソナルトレーナーのコント。
かが屋も犬も人を選ぶコントだ。
それが面白いと信じてやることは
すばらしいことだと思う。
次の波が来たときに
大躍進することを期待。
だっておもしろいんだもん。
それにしてもバカだ。
今時有馬さんがやっているようなおばさんヘアーのおばさんは希少な存在です。
なんなんだ。最高。

ロングコートダディ。
帽子。
おもろ。あのドラのときの兎さんの顔。
もっと変なやつであれ、
と思って期待しすぎちゃたかもしれない。
あの人の存在感が強すぎて
ワクワクしちゃうんだよな。
いろんな期待を背負っていたとも思うが、
残念だったなー。

や団。
河原でバーベキュー。
こういうコントみんなが待っていた!
というようなやつがきた。
来る前はきづかなかったけど
来たら、気づいた。
これこれ!コントでこういうの!
演技力、驚く展開、
どっかに連れて行ってくれるような没入感をたったの5分でくれる。
報われて良かったですね。
娘の書いてくれた点数票をみたら、
や団は2本とも
審査員の誰の最高点も最低点もつけられていない。
平均的にみんなが高かった。
(逆に最終決戦に行ったビスブラとコットンは誰かの最高点が影響して点数が高い)

コットン。
浮気隠蔽のネタ。
きょんさんの演技力の高さで
「これ、どういう職業だよ」
というコンプラを見事にカバー。
コットンはすごいんだよ。
ずっとすごい。
劇場に行くといつもかんじる。
私のコントの好みと全然合わないんだけど、
絶対に笑っちゃう。
そしていつでも劇場が揺れるほどウケる。
自分が好きかどうかは一回置いておける芸人さんを私はとても尊敬している。
腕があるんだな、っておもうから。
大爆笑をうける2人はめっちゃ格好いいの。
これでついに報われるか。
口紅取るところまで
性別がわからなかったのは
私の観察眼がまだまだなのかも。

ビスケットブラザーズ。
野犬。
私はいつだっビスケットブラザーズのネタが好き。
きっも。おもろ。
が融合しているネタだから好みだ。
キングオブコントの過去も今回も
彼らのネタは
きも面白いだけじゃなくて、
そこからのコントとしてのストーリーが練られているところが
すごい。
でもそんな分析よりもわたしがこのコントで一番好きなのは、
「という意味だったんですね!」
「それどういう意味?」
ってやりとりのところ。
あれ決まってたなぁ。
バカで格好いい。

ニッポンの社長。
ロボットに乗ってほしいスカウトのコント。
おもしろーい。
なんで点数が悪いのか、皆目わからん。
暗転をどう捉えるかは
世代間のやつなのかな、って
私の中で議論は終わっていたので、
今更、そっか。ていう感想だ。
お笑い第三世代が来る頃に
どうも若い芸人さんでコントをする人が
暗転を使いすぎていてどうなの?って
思ったことがあって、
そんなの気にしないで面白ければいいんじゃないか、ってみんながおもうなら、それが主流になっていくだろうと結論した。
演劇の理論に暗転明転がどうみている人に影響するかっていうのがしっかりもう研究尽くされて、結論として雑にいうと「むやみに使うな」って出ているんだよね。
でもそれにチャレンジしてカウンター取っていくのが文化だから別に気にしなくていい。
つまり、気にしなくていい。
ニッポンの社長は面白い。
それを突き詰めてくれれればいい。
期待している。ずっと。

最高の人間。
テーマパーク。
私、優勝だと思ったけどな。
私の中では
クロコップ1位。これが2位だ。
でも世間はこれが1位だろう、って思ったくらい面白くて、すごくて、最高だった。
確かに岡野さんは緊張していた。
でもそれに気づいたのは、
岡野さんがもつマスカットの箱が
ブルブル震えていた時だ。
前半はまったく問題なくみていたけど、
後半であれに気がついたとき
箱ばっかり見ちゃって、
それも蓋つきのケーキを入れる箱で、
蓋のところがピヨンピヨンなっていて
なんであの箱にしたのか後になって、
ちょっと考える時間があった。
宅急便で来て、すぐにたべられるのに
違和感のない箱として選ばれたのか、とか。
そんなことはともかく、
今年のR1でも思ったけれど、
吉住さんって、すっごいよ。
岡野さんのヤバさは知っているが
そんなことより吉住さんは、すっごい。

ファイナルラウンド。
や団。
雨の日のコント。
気象予報士が天気はずしたんだな
って気づくまでちょっと時間がかかったけれど、
それにしても、
売れたな、って思った。
誰かが思いつきそうで、
でも見たことない。見たかったやつ。
傘を刺すのくだりが
めちゃくちゃ笑った。
それにしても
一つめの二つめのコント
どちらもなんか暗い。
世界が暗い。
バーベキューのコントもなんでか曇天に思える。
だから良かったのかな、って思う。
照明思いっきり明るかったら、
世界に入れなかったかも。

コットン。
お見合い。
私の知っているこのコントからだいぶ変わっていた。
叩いて、変えて、また作ったんだろうな、って思った。
準優勝おめでとうございます。
本当によかったね。

ビスケットブラザーズ。
ぴったり。
よっぽどのことをしないと
優勝だろうな、って思いながら見た。
でも、
2本めほうが私は好きかも。
筋書きはめちゃくちゃなのに、
面白さで気づかせない。
狂っていて気持ち悪くて
なぜかほっこりする。
笑いの良い側面だけをすごく上手に表に向けたようなネタだった。
「誰でも良かったわけじゃなくて」
っていう告白のくだりからが
本当に好き。
なんで?
優勝めでたい。
歴史が変わったような
気がする。

体感として
ピークが前半にきたので、
思い入れがないかと思いきや
生意気にも筆が乗りました。

また思いついたら書こう。


感想書くのを
迷う理由は、
10年前とかだったら、
裏を読んだり、推察したり、ってことを
あんまりみんなやっていなくて、
私のようなまったく業界に関わらない人が、
見えているものだけで判断したことを発表して、
到底違っていても答え合わせもされずにスルーできた。
今、さまざまなメディアで
プロがそれをやっているために、
まったくもって、やる意味がなくなった。
見たものだけで判断するただの感想だって、
プロの人がやっている。
芸人さんとか作家さんとか、鋭い人たちが。
普通に見ている人の普通の感想
価値があるのか謎だ。
しかし
あーだこーだと言いたい気持ちは
変わらないんだよな。

年末は賞レースの季節。楽しみが増えますね。

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