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【妊活】体外受精の結果を聞いてきました

不妊治療日記です。センシティブな内容も含みます。今不妊治療を頑張っている方は特に、自分自身に必要ではない情報を拾わないように気をつけてください。

体外受精の結果

体外受精の結果を聞きに行ってきました。いつも通り採血をして30分ほど待っていると、診察室に呼ばれます。

先生は大きく表情を変えることはなく「妊娠してますよ」と結果を伝えてくれました。

全身の力が抜けるような感覚と、ここはまだゴールじゃないと引き締め直そうとする感情が、私の中で右往左往していました。変な表情になっていたと思います。

あくまで着床をしたという数値が出ただけで、ちゃんと子宮内にいるのかは、来週の超音波検査までわからない。浮かれすぎそうな気持ちを落ち着かせて、もう一度地に足をつけ直します。

でも、とりあえずよかった……。本当に頑張ってよかった……。体外受精を始めて半年。全ての工程が驚くほど順調に進んでくれて、病院や先生には感謝しかない。結果を聞いたこの日だけは、自分へのご褒美の意味も込めて、大好きなバスクチーズケーキと、ハーゲンダッツのアイスを買って帰路につきました。

前日に彼と喧嘩した話

実は、結果を聞く前日、毎日測っている基礎体温がガクッと落ちたのです。びっくりしたのと同時に、着床できなかったのかな……という悲しさのような悔しさのようなどうにもネガティブな感情が生まれてきました。

5月末で仕事を辞めて、精神的に荒れることもなくなっていた毎日。ネガティブな感情も彼に吐き出すまでもなく、自分で消化できるようになっていました。でもこの日の朝だけはダメでした。

不安すぎて、「体温が下がって、ダメだったのかなってちょっと思ってる。だから明日病院で『今回は残念ですが……』と先生に言われるときの気持ちの練習をしようと思って」と彼に話しました。

「いつでも最悪な場合を予想して、そのときの感情を予習しておく」のは私の自分自身を守るための思考の癖。こうやってリスク管理をすることで、日頃のネガティブな事象に対応する力はついてきていると自負しています。彼も私のこの思考パターンは認識済み。

でもこの日の彼は違いました。私の発言を聞いて、あからさまにイライラし始め「まだ結果もわからないのに、落ち込むとか間違っているんだよな」と吐き捨てました。彼は私以上に子どもを望んでいるから、1mmでもネガティブな未来を予想している私を許せなかったのでしょう。

だからといって、弱音を吐いてはいけない状況が苦しくて、私はいそいそとベッドに戻り、ずっと怠くて重たくなっている体をマットレスへと沈めていきました。

彼と今一度一緒に不妊治療に向き合うために

診察結果を伝える日も険悪な空気は続いていました。

私が会社を辞めて、平日の昼間に通院するようになってから、彼は、今日はどんな処置でどんな治療をしているのか?ということを自分ごとに置き換えることが難しくなっていたようでした。

最近は「通院」に対して慣れもあってか、診察のたびに増える薬や高額な治療費についても、2人の間で話題に上がらなくなってきていました。

だから、私が不妊治療の何が辛くて、日々どんなことに落ち込んだり、心配になっているのか、ということを上手にイメージできなくなっていたようです。そして、突然ネガティブなことを言い出した私に怒りにも似た感情が湧いてきてしまったんだそう。コミュニケーション不足と言ってしまえばそれまでだけど、今ちゃんと妊娠できたとして、このままではダメだと実感しました。

今回の喧嘩を機にもう一度「2人で自分事として不妊治療に望む」ためにいっぱい話し合いをしました。治療費のことも、凍結してある残りの卵のことも、これからの生活のことも、病院のことも、近況報告と2人の認知を合わせていきます。「前向きにご機嫌で毎日いたい」と思いながらも、自分の感情に蓋をしすぎないようにこれからも過ごしていきたいです。

私のAMH(こういう情報いらないという方はスルーしてください)

私のブライダルチェックで言われたAMHは0.05。その後今回のクリニックで再度検査をしてみると0.44となっていました。

AMHは卵巣の予備能力を測る数値。上がるということはないと言われています。でも、私の場合はなぜか上がっていたのです。この結果には先生も「???」という表情をしていました。とはいえ、私の年齢であれば5.02が平均と言われているので、低いという事実には変わりはありません。もし誰かに勇気を与える情報になっていればと思い書いてみました。

やっぱり穏やかに毎日を過ごしたい

まだ、手放しに喜べない状況ではありますが、全部が日常だから心穏やかに過ごせる毎日ができるだけ多く訪れますように。

ふと、お腹に手を当てている時間が増えました。どうかどうか、私をこの子のお母さんにしてください。どうかどうかお願いします。

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