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【妊婦の1日】ベビーグッズを購入するのが怖かった

出産予定日まで100日をきりました。
おかげさまで赤ちゃんは、順調に私のお腹のなかで成長してくれているようです。胎動を感じる時間も長くなってきました。それでも検索魔のごとくスマホからの情報をキャッチしては、不安になったり安心したり揺れに揺れまくっている毎日を過ごしています。

悪阻はいつまで続くのか?
胎動はいつからはじまるのか?
お腹の張りはどの程度まで問題ないのだろうか?

妊娠初期から「喜びすぎてはいけない」と自分自身に言い聞かせ続けてきました。何かあったときにショックを受けすぎないように。自分の心を守れるように……。
そうはいっても出産予定日が近づくにつれて、親戚や友人に妊娠を報告する機会も増え、実家や義実家の家族に相談することも増え、「おめでとう」「楽しみだね」って言葉を貰う機会も増えてきた昨今……そろそろ私も「腹を括る時期が来たのではないか?」と大げさに考えるようになってきました。

安定期「アカチャンホンポ」が怖かった

安定期に入ってすぐ、旦那さんとはじめて「アカチャンホンポ」に行ってみたことがあります。ベビー用品店には、友人への出産祝いを購入するために何度か訪れたことはありました。初めて行く場所ではありません。それなのにいざ店舗へ足を踏み入れてみると、不思議と怖いという感情が湧いてきました。旦那さんは、来店後すぐにキラキラした目で商品棚を眺めていました。そんな旦那さんにむかって私は「無理、帰ろう」とわがままを言ったのを覚えています。旦那さんは、不思議そうに私を見ながら一緒に店を出てくれました。

その日は旦那さんに「ごめん」と謝りながら、同じ商業施設に入っていた「無印良品」でベビー服を1着だけ購入してそそくさと帰宅しました。

咄嗟にでてきた「怖い」という感情

アカチャンホンポには幸せそうなひとがたくさんいました。お腹の大きな女性をはじめ、ベビーカーを押している男性、店舗で駆け回っている小さな子供たち。

そんな光景を目の当たりにして「私には場違いだ」「怖い」という感情がぶわーっと背中の方から押し寄せてきたのです。とにかくこの場所でわくわく楽しい気持ちになることが怖いと感じたのです。浮かれて地に足がつかなくなっている自分を想像すると真夏の暑い時期だったのにも関わらず寒気がしました。

出産予定日まで100日をきって「西松屋」と「アカチャンホンポ」をはしごした日

まだお腹もそこまで膨らんでおらず「妊婦である自分」を自覚することが難しかったあの日から数か月が経ちました。いまでは座っていても立っていても寝ていても、気が付けばお腹がボコボコと波打っています。胎動を感じるようになってから、毎晩旦那さんと2人でお腹を触りながら「動いた」「今日も生きている」とお腹の赤ちゃんの存在を少しずつ認識できるようになってきました。妊婦検診のエコーで赤ちゃんの様子を何度も確認していくうちに「私、この子のお母さんになるんだ」っていう、温かい感情が生まれてきました。

妊娠が分かったときから「嬉しい」という感情は当たり前のように持っていたのですが、その先の「親になる自覚」という感情は最近やっと実感することができてきたように感じます。もちろん毎日怖いです。この先も「なにかあったらどうしよう」という心配は消えることはないでしょう。それは無事に出産を終え、元気な赤ちゃんと対面できた先にもずっとつき纏ってくる感情のような気もします。それでも、わが子と過ごす数か月後にわくわくできるようになってきた今「ベビーグッズを買いに行こう」とやっと思えるようになってきました。

ということで……先日「西松屋」と「アカチャンホンポ」にいってきました。旦那さんが事前に妊娠中や出産、育児に必要なベビーグッズを調べていてくれたので参考にしながらのお買い物です。出産育児にはお金がかかると聞いたことはありましたが、改めて洗礼を浴びた気分です。高額商品や大物商品は特に購入が怖いと身構えていたのですが、ベビーカーを購入してだいぶ腹を括れた気がします。「このベビーカーに赤ちゃんをのせて、たくさんお散歩したいな」。以前は恐る恐る想像していた未来でしたが、今ではわくわく楽しく素直に想像できるようになってきました。

私の気持ちが追いつくまで無理に急かすこともなく、待ってくれていた旦那さんに最大限の感謝を伝えたいです。そして、こんなにブレブレメンタルなお母さんのお腹のなかで順調に成長してくれている赤ちゃんにもとっても感謝をしています。本当にありがとう。
残りの妊婦生活も私らしく、私たちらしくのんびりゆっくり過ごしていきたいな。

最近はそんなことを考えながら、毎日丁寧に時間を重ねて生きています。


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