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第67話 強姦未遂の自分の心理

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ある日、私は自転車で隣町の本屋さんへ行きました。本が好きでルンルンと裏道を通って帰る時でした。

車の人に声をかけられました。
怪しげな店を聞かれました。
腕を捕まえられ、車の後部座席へ倒されました。

「やめてください!」
「やめてください!」
かまわずスカートを捲り上げられます。

途端、男が動転しました。
「何これ?!!」

私の管の先にぶら下がってる、3個の尿が溜まったパウチを見たからです。
化け物を見るような目で見られました。

「私は障害者です!」
「ごめん、ごめん、ごめんね!」

男は後退りしながら、動転したまま車に乗って逃げて行きました。

愛知県、熱田神宮
辛いことも苦しいことも感謝も何でも伝えていいよね。

問題は私の心です。
・恐怖感
・男の力の強さ
・男の情けなさ
・化け物を見る目

どれが1番嫌だと思いますか?
自分を化け物のように見られた事です。私は化け物じゃない。
この時に気づけました。私は、この体と生きてきた誇りがある事を。

決して投げ出さず、日々淡々と管の入口処置をし、パウチの消毒。食事の管理。透析に通うこともスキップしたこともないです。(透析のスキップとは、必ず週3回の透析を1回飛ばす事です)どれだけ嫌でもしてきてない。

生きてきた誇りを男に傷つけられたんです。
それが1番辛かったです。

警察ですか?
行くと思いますか?
管の話まで、化け物を見る目された事まで、話すなら行きません。

心の奥深くにしまい込み、ガチャリと鍵をかけました。

私は化け物じゃない。人間だ。

友人に勇気を出して話したら
「ざまぁ見ろ!て思えばいい!」
と返ってきましたが、私はそんな気持ちにはなれません。

なんでざまぁ見ろなのか?
管があって嫌なのは私自身です!管があったから未遂で済んだ。けど、ざまぁ見ろは思えない。

どんな心が湧き上がると思いますか?

男を刃物で死なないように気が狂ったように、刺したいです。腕の腱を切り、足の腱を切り、鼻を削ぎ、男のモノを切って切り刻んで捨てる。下腹部を刺しグリグリと抉る。何でも思い浮かびます。

どれだけ思い浮かべても足りないと思う心の罵詈雑言の数々。
(うあーーーーーー!!!!!いっその事、殺してくれ!と叫ばれるまでやり尽くしたい!!!)

でも思えば思うほど、自分が気分が悪くなり苦しみが続くだけでした。
色々と思い浮かべるより、自分の誇りを思い出そう。管があるのは辛くて苦しいけど。

私は死なない。
この体で生きる。
あんなゴミは捨ててしまえばいい。傷の入った心に塩を塗るように、罵詈雑言なんてやめよう。

だけど、そうか、化け物か。。心の奥底で、暗闇に座り込む自分が見えます。
消えない傷が出来ました。



もういいよ。
泣いていいよ。
なんで泣かないの?なんで閉じ込めるの?
今、書けてよかったよ。苦しかったね。





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