最近の松竹氏のブログを読んで

共産党の存在意義を肯定しているが、現在の共産党には批判的な自分にとって、最近の松竹さんのブログ記事、『「革命政党」論と「敵の味方」論』と『除名再審査に向かう記者会見目録』は、かなり知的欲求を満たす内容で、何冊もの分厚い本を読まなくてもだいたいわかるコスパもタイパもいい記事だ。

何がいいって、今の共産党のおかしさの根源が、綱領や規約ではなく、執行部なんだってことがよくわかる。

2000年代の規約と綱領の改定が新規約、新綱領として党内で定着しないのは旧規約と旧綱領でガチガチな人たちとの対話から生まれたのではなく、国政の前線で感じる困難からの指導部というより不破氏主導で行われたことで、思い切って党内に浸透させられないのかなと。だからこそ新規約、新綱領で入党した人が長続きしない組織的な綻びもあるのかもしれない。

革命政党が党内で権力の移行なく、中身=路線を変えたから党内では分かりづらかったのかなと。いま、それをすれば長く党内でやってきたひとがやめてしまい、8中総で言う亡くなる時の寄付が減る危惧をもっているのかもしれない。

社会党とやり合っているときは、非武装中立に対する中立自衛で無責任ではないという自負をもっていた人でも、旧日本軍の流れを組む自衛隊を活用することを積極的には支持できない心情はそうだろう。野党時代は反軍国主義でも与党になれば必要最小限の軍備を持つ可能性を捨てないことは、平和主義を重きに置く人から見ればあまり共感は得なかっただろう。社会党が無くなる中、そのポジュションに着いたことが90年代後半の躍進の背景だったのだろう。

共産党は戦前からぶれない党ではなく、路線変換をしている党として党員教育をした方がいいと思う。そう考えると、アメリカ帝国主義の変化や終戦の意味、旧日本軍と自衛隊の根本的な違いも肯定的に理解でき、新規約、新綱領の精神を党員が理解でき、それを土台に新規約、新綱領にもとづいて執行部が日常的に指導ができるのではないかと。

そういえば今日は終戦の日ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?