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日本共産党に合う「民主的」な組織とは…

共産党の指導部の選出方法は、前指導部の中心である常任幹部会による中央委員名簿と新三役案作成が軸になっていることは、共産党大会の公開されている議事から明らかだ。代議員が中央委員を信任投票するという「選挙」、新中央委員総会で採決した決定であることをもって「民主的選挙」が行われていると強弁することに無理を感じる。

この無理していることをもって、新たな選出方法を検討するならそれはそれでいい。党首公選だけがすべてではない。ただ、党首公選を否定するのもやめるべきである。他党では問題があっても、共産党でやったら問題がないかもしれないのだから。共産党は他党と同じなのか?

もうひとつの選択肢は今の方法を、「民主的選挙」と見栄を張らずに前向きにとらえる論考を発表することもできる。

今の選出・決定方法は、後継指名をする民間企業の社長選びのようである。常任幹部会は取締役会、党大会または中央委員総会は株主総会にたとえれば、資本主義社会の共産党という側面もアピールできるのではないだろうか。もちろん、解任の方法を規約に設ける必要もあるが。

選ぶ規定、決める規定、辞めさせる規定が機能してこその「民主的組織」と言えるだろう。松竹氏が党首公選制の論考の中で現状の規約内で実施することを模索しているようだが、私は、機関による党員の処分規定だけではなく、指導機関の解任規約もあってこそ、「民主的」だと思う。

指導機関が誤りを認められなくなった時、党の性格を発展させない綱領の改訂を示した時など総入れ替えが必要な時はそういう規約も必要でないかと考える。

それこそ分派をつくることになると言われるかもしれないが、指導部と一般党員の関係を考えると非常に大事だと思う。指導部が一般党員のことをちゃんと考える経験をしてこそ、政権をとったときに国民の事を考え政治を前に進めてくれるかなと。

こういうシステムは、何か月も時間をかけて党大会議案を決議する共産党にあっていいと思うのですが…。


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