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〔足のニオイ対策〕靴選びのポイントは風通し

◆皮膚から出る液体

皮膚から排出される液体は、汗とアブラの2種類です。
汗は「汗腺」から、アブラは「脂腺」という器官から分泌されます。
足の裏は、他の皮膚と異なり、汗腺しかありません。

しかし、汗腺が大変発達しており、
1日コップ1杯分の汗をかくといわれています。
また、靴下や靴に覆われ、非常に蒸れやすいという特殊な環境にさらされます。

◆足のトラブルは安全靴

皮膚科で足のトラブルと言えば、この3つでしょう。

①水虫
②タコ、ウオノメ
③足のニオイ

足のトラブルの患者さんに、仕事中の履き物を尋ねると、
「安全靴」の答えが多いのに驚きます。

昔は、安全靴は、重いものを扱う工場の仕事に限られていましたが、
今日では、軽い製造業でも、安全靴が義務づけられているようです。
ケガをしない配慮と思われます。

安全靴は重厚な造りであるため、
足が蒸れて水虫やニオイを生じやすくなります。

ネット通販によると、通気性のよい安全靴もあります
職場で、安全靴の種類まで指定されている場合は仕方がありませんが、
自由に選べるなら、通気性のよい安全靴がいいかもしれません。

革靴かわぐつ本革ほんがわ

医療現場でも、昔はサンダルのような履き物でしたが、
最近は頑丈なシューズを履くように指導されています。
注射器を落としても足に刺さらない危機管理からでしょう。

通気性を重視して、革靴かわぐつの底に小さな穴が幾つか開いているものを選びましたが、思ったほど涼しくありません。
そこで、材質が合皮ごうひだからかと思い、本革ほんがわに替えてみました。

本革ほんがわの靴は動物の皮からできているため、通気性に優れています。
履いてみると、なんとなく足がさわやかです。
1日履いてみて、「なんとなく」が確信に変わりました。

合皮ごうひは、布地に合成樹脂を塗って作られたものであり、
空気や水を通しません。
たとえ底に穴が開いていても、本革には及びませんでした。

若干高価ですが、毎日耐え忍んでいる縁の下の力持ちの「足」に、
本革のご褒美はいかがでしょうか。

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