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一生と二葉

だんだんまどろっこしく感じてきたので、こどもの名前を公表。

養子で迎えた2022年7月ラオス生まれの息子が一生(いっせい)、2023年6月フランス生まれの実子の娘が二葉(ふたば)です。

こどもの名前を晒して大丈夫?とご心配もあることかと思いますが、普段はこの名前を使うことがないということで、パートナーのコンプラチェックが通りました。

私たちの住むフランスでは、名前を複数つける慣習があるので、ファーストネームには、フランスでも日本でも呼びやすい名前をつけて、普段はみんなその名前を使っていますが、その他にミドルネームに日本名と、生まれた地にちなんだ名前のふたつをつけています。

このミドルネームにつけた日本名ですが、日本の戸籍には載せていないので、実際に使う機会はほぼなく、漢字も考えたのに幻と化しているのでした。何とか無駄にならずに済み、なんだかほっとしています。

さて、名づけ。

一生に関しては、最初は「一成」のつもりだったんです。人生なにか一つ成し遂げて欲しいと(自分のことは棚にあげておく)。でも初めて会ったときに、産みの家族との別離を経て、懸命に生きている5か月の赤ちゃんの姿を目の当たりしたら、「特別なことを成し遂げなくていい、この命を目一杯生きてほしい」という気持ちが湧いて、こっちの漢字のほうがしっくりくるなと。日本語の名前って、漢字にたくさんの意味を込められて本当にいいですよね。言っちゃ悪いけど、欧米圏の名前ってそこらへんに面白みが欠ける。

二葉も、一生がいなかったら妊娠していなかったような気がしていて、兄妹でありながら、同時期に我が家にきたので、双子のような気もしたり。ひとつの芽が二葉となって、仲良く育って欲しいというイメージから名づけました。仲良くならなかったら詰むけど、それも仕方ない。今のところ、二葉は一生が大好きだし、一生もおしゃぶりあげたり、哺乳瓶あげたり、楽しんでいます。

ときどき、二葉を指して「初めての子」と言われます。確かに私が初めて産んだ子という意味ではそうなんだけれど、我が家では、一生が長子、二葉が次子。一とニには、そういう意味も込めています。一なくして、ニはないのです。

生まれた地にちなんだミドルネームに関して。

二葉に関しては、フランスに存在する名前からつけており、一生はラオスに存在する名前ということになります。
そして一生に関しては、何より産みの母親がつけた名前であり、彼の現在のラオス国籍の本名になるので、彼の人生が途切れないよう、どこかに残してあげたかったので、こういうかたちを取りました。

彼は産みの親のもとでは育たなかったけれど、彼のことを愛してる人はたくさんいるんだよというひとつのメッセージ。

たかが名前、されど名前。願いにも呪いにもなるけれど、できることなら名前好きになってくれるといいな。



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