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ブランクーシのワニ

つい先日終了したポンピドゥーセンターのブランクーシ展が思いのほかよかった。会社に復帰してから自由になる時間が減り(何回でも言う)、タイミングを逃したままになっていた。

余裕がないとコンサートや展覧会などは一番後回しになる。なので結局どう余裕を作るかに終始しているという、余裕のない毎日。

運良く義両親が週末にパリに上京してくれたのでここぞとばかり、21時に閉まるポンピドゥセンターをめがけて駆け込みでパートナーと観に行ってきた。パリの夕暮れが透けて見えるバックグラウンドに展示されたブランクーシの作品群はとてもよかった。


作品単体だけでなく、台座にもこだわり抜き、素材や製作年が異なるバージョンを群として展示してあったことで、魅力がより一層伝わる展示。

鳥シリーズ

動物のシリーズは遊び心があって面白い。トップ画像にも使ったワニは、ブランクーシが溺れかけたところ、この流木につかまって難を逃れたのをありがたがって、ワニの神殿を作って祀ったというエピソードが面白かった。(うろ覚えだからちょっと違ったかもしれないので悪しからず)

ありがたいワニ

この日ふ私も作品を観るよい姿勢になっていたのもある。自分の気持ちが向いていないと何を見ても何も響かない。何でもそうだけど、毎日たくさんのことを見ていても、本当に見ようという姿勢を作らないと、見ているようで何も見れていない。

話変わって、例年はセーヌ河岸だけで展開されている「パリ・プラージュ」。今年はオリンピックもあるせいか、サンマルタン運河沿いのうちの前でもやるらしく、ウッドデッキやらパラソルやらが設置された。ついにヤシの木まで登場したので驚いていたら、パートナーにもう3日前からあると言われた。やはり何も見れていない。

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