見出し画像

季節はずれのスミレ日誌⑦

エイザンスミレ

岩手県ではこのタイプの葉をもつスミレはないので、覚えやすいスミレの一つです。珍しく縦に並んで咲く(A)、花(B)、切れ込みの深い葉(C)

エイザンスミレの交雑種3種

これまで岩手県ではエイザンスミレの交雑種は、オクタマスミレ(エイザンスミレ×ヒナスミレ)、スワスミレ(エイザンスミレ×ヒカゲスミレ)、カワギシスミレ(エイザンスミレ×マキノスミレ)の3種が見つかっています。

オクタマスミレ(エイザンスミレ×ヒナスミレ)
花の全体(D)、ヒナスミレによく似た花(E)、葉は切れ込みがあり(F)、葉裏は紫色(G)

スワスミレ(エイザンスミレ×ヒカゲスミレ)

この交雑種スワスミレは姫神山麓のある場所でH・Kさんが発見したものです。2017年頃から現在まで生き延びて、途中10ケ所ほどに拡散したので、もしかしたら種で増えた可能性を考えます。

花の全体(H)、花の感じはエイザンスミレに近い(I)、葉は切れ込みがあり(J)、葉裏は表の色と近い(K)

カワギシスミレ(エイザンスミレ×マキノスミレ)

県中央部で見つけた知人に教えてもらった場所で撮影した花です。
花の全体(L)、花の感じはエイザンスミレに似てる(M)、葉は切れ込みがあり(N)、葉裏は紫色(O)

交雑種はその性質上(種ができないとされる)数年で消えるものが多く、ここで取り上げたスワスミレのように長命のものはまれです。次回は3年ほどで消えたカクマスミレを紹介します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?