明日に架ける橋

小野先生のお気に入りということで、TSB-BSのsongs to soulという番組をときどきみる。実は、DVDレコーダーに予約録画してあるので、火曜日の23時になると自動的にテレビがsongs to soulに切り替わってしまうから、見てしまう、というオチなのだけど。

今日は、サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』だった。ちょっと前にイトイさんがほぼ日のコラムで、“いまさらながらに歌詞に感動して、俺は泣いている”的な事をかかれていて、ほーそうなのか。と思っていた矢先のこと。イトイさんは、何かの対談で(たぶん木村拓哉さんのラジオのゲストのときだったと思う)、一番好きな曲は?っていう質問に、キャロルキングの『You've got a friend』をあげていた。キャロルキングは、私にとっては『killing me sofltly with his song』の人か?程度の認識で、実はこれも全然まちがっていて、(正解は、ロバータフラック)私の中では、やさしい歌声でフォークソング?を歌う女性歌手の群内の人として認識されてた。『You've got a friend』もそこではじめて知って、歌詞つき動画をみては、泣いてしまうぐらい大好きになった曲なのだけど、サイモン&ガーファンクルも食わず嫌いとまではいわないけど、だされれれば食べるよ、ぐらいの私の中では位置していた。

『You've got a friend』も『明日に架ける橋』も友達が傷つき弱ってしまっているときに、ストレートに私があなたを支えるよ、あなたのそばにいるよ、と歌っている。『明日に架ける橋』では自分が橋となって横たわるよ、とまで言っている。そうしたストレートなあたたかく力強いはげましは、80年代、90年代と、時代がすすむにつれて、そんなことはまやかしだったり守れない上っ面の言葉なんじゃないかという感じで使いづらいし、使ってもむしろ軽薄になってしまう感じがして、なにもいわずにそっとしておく、距離をとる、のがほんとうの優しさだ、みたいに思っていた時期があった。一周まわって、『You've got a friend』や『明日に架ける橋』で歌われているような、ストレートに友人を助ける言葉は2020年代に私を動かし泣かせるのである。私は、橋になることができるだろうか。結果としてなれなかったとしても橋になろうとする行動を起こせる人間でありたい。

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