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自律、出来てるつもりですけど…

自律してくださいって、どういうこと?

このところ、上司に自律を促されてうんざりしている社会人の方も多いのではないでしょうか?

会社で仕事してお給料をもらっているんだから自律してるでしょ。
別に管理職になりたいとか思ってもいないし、何のために勉強するの。
キャリアは自分で考えろ?そんなの当たり前じゃん。だから大企業のサラリーマンになったんだよ。
VUCAの時代っていっても、会社がすぐに倒産するってことはないでしょ。

心の中はこのような感じでしょうか?
あなたの考えが、合っているか間違っているかは分かりません。でも、ちょっと自分に「キャリア自律しているかな?」と問いかけてみませんか。

キャリア自律って?

と思った方は、
自分で人生のハンドルを握って、自分で道を決めて運転していますか?
という問いに変換してみてください。

もう少し、具体的に「自分で決めて運転しているか」という点について考えてみます。
「うちの会社がすぐに倒産することはない」と判断したAさんとBさんがいます。同じ会社にいる2人ですが下の例を見ると違いがあります。

Aさんは、自分で考えて行動して判断しています。一方のBさんはあまり考えずに上司の判断に身をゆだねています。Bさんもハンドルは握っていますが、その車の進行方向を決めているのは上司ですね。
その結果として、2人の現在位置は一緒ですが、思っていることには差が発生しています。

そんな2人が勤務している会社にある日出社してみると「早期退職者の募集」が発表されました。2人はこの事態をどう受け止めるのでしょうか。

同じように勤務し、収入を得ていた2人でも、ピンチをチャンスに変えられるAさんと、途方に暮れているBさんには明確な差が生まれましたね。

このように、予想していなかったことが起きた時に、Aさんのようにハンドルを握って進み続けることが出来る人は、キャリア自律している人と考えられます。

Bさんも、いずれはまた進み始めると思います。ただ、勉強を続けていたAさんとBさんでは選択肢の多さが違いますね。これが「キャリア自律」を意識していた人とそうでない人の差になります。

今を疑う

今回の事例は、イソップ物語の「アリとキリギリス」の話しに似ていると思いませんか?
もしかしたら「自律」を促す上司の内心は会社の方針として伝えているのではなく、あなたの個人の未来を案じているのかもしれないですね。

自分を律し、日々、継続した勉強をすることは難しいことだと思います。まずは、「今いる場所」が永遠ではないと疑い、一度、想像を巡らせてみてはいかがでしょうか。