特別支援学校の体験入学にいってきた(娘、中学生になる準備あれこれ日記⑤)
さて、入学に向けて具体的なことが始まりました。
まずは、支援学校から先生が地域の小学校へ娘の様子を見に来られました。
様子を見に来られてから約2週間後の体験入学。
体感的に「はやっ」。
私自身「体験入学」というものを体験したことがないので、とても緊張しましたし、指定された準備物以外の準備をどうしたらいいのかで頭の中はグルグルしていました。
心の準備とか・・・。心の準備とか・・・。
体験入学の準備
事前に準備物の資料をいただいていました。
1日のスケジュールももらっていました。
その中で1つだけ「えっ!?」という文言が・・・。
「体育の時は体を動かして汗をかくので着替えを準備してください」
え、12月・・・。
え、うちの子、寝たきり。
え、何するん・・・?
覚悟をきめて、お泊り準備並みのラインナップで登校しました。
給食は学校で出ることになっていましたが、食べられなかった時の為にレトルトの昼食も準備しました!
完璧!
さあ、今日は体験入学だ!
頭の中はグルグルしていても、日は過ぎていきます。
色々「お願い!」って思うことはありましたが、最後に願ったことは「雨が降りませんように!」。
体験入学の時は自家用車で行きますが、駐車場から学校の玄関まで屋根はありません。スロープ車からバギーをおろし、学校の中へ入るまでにだいぶん濡れます。
傘をさしたとしても、スロープから降りると同時に傘をさすことは難しいし、傘をさしたまま上に上がった車のバックのドアをおろすのも難しい。
晴れなくていい、多少寒くてもいい、お願い降らないで!
登校
私の日ごろの行いがよかったようです。いや、娘か。
12月にしては暖かいし、晴れて良いお天気。
まずは「あー、行きたくない―」って気持ちは半減です。
少し早めに着き、朝の会が始まるまでは別室で担当の先生と話をする時間がそれなりにありました。はい、それなりの時間ありました。
どうやら、生徒さん方が登校されてから朝の会が始まるまでに、私が考えている以上の時間が割かれていたように思います。
ただ、ここの支援学校ではチャイムがならない上に、何時から何時までが1時間目なのかが見えるところに貼ってなかったので、どういう風にすごすのか全く分かりませんでした。
ここで、今日の流れの説明を聞きました。
すごく驚いたことに、今日の体験入学は娘一人だったんです。さらに事前に今日のスケジュールをいただいていたのですが、娘には当てはまらず、お泊り準備並みのラインナップの荷物は必要ありませんでした。
朝の会
朝の会です。見慣れたアレです。日直が司会をしつつ、1日の連絡がされます。給食の内容を読み上げるのって「なつかしー」。
どうやら先生は体験入学に来た娘の紹介をする予定だったようですが、実は入ったクラスのメンバーは全員お互い知り合いでした。先生ビックリ!
同じ小学校出身だったり、小学校のときの支援学級の交流会で一緒だったり、放課後デイで一緒だったり・・・と、実は支援学校に入学といっても子供らは顔見知りだったりするんですよね。
先生だけが置いていかれるパターン。
美術
クリスマス前だったこともあり、ペットボトルツリーを作りました。多分、中学部全員そろっていたのですが、みんな落ち着いていて驚きました。
中学生になったからか他の要因があるのか・・・。
中学生になって成長したのもあると思いますが、支援が丁寧なことと教室にゆとりがあることも関係するかなと思いました。作業する机を選べたり、手順が黒板に貼ってあったり、必要な道具は1人1セット準備してあったりしたので、さすが支援学校だと思いました。
娘はほとんどできませんが、先生がものすごくがんばって、娘も一緒にやった感をだしてくださいました。親なら絶対にできないやつです。
体育
汗をかくかもしれないと思っていた体育です。
これは、自分で動ける子と寝たきり状態の子と別教室で別内容の授業でした。
この時間、私は先生との話があったのでほとんど授業は見れませんでしたが、リハビリでやっているようなストレッチのようなことをしていたそうです。リハビリに詳しい先生?が指示をだして、他の先生がマンツーマンで体を動かしてくださっていたそうです。
授業を受けていたのは2人でした。なんて手厚い・・・。
あとから聞いたところ、寝たきり状態の子は毎日登校していない子が多いようで、たまたま人数が少ない日だったようです。(友人談)
給食
給食なんていつぶり!?
特別支援学校の給食は高校の学食のような雰囲気で、すごく懐かしかったです。
ただ、小学部は今でもコロナ対策で各教室で食べているそうです。
中学部以上は自分でとりにいって、食べて、片付けて、係の子がテーブルをふいていました。こういうことが身についていると卒業後、役に立ちそうですよね。いや、卒業しなくても外食したときに役立ちます!
全てが生活力をあげるために自然に設計されている感じがして、これらの要素の少しでも地域の学校にあればなーと思いました。
娘の食事は離乳初期から中期くらいの形状のものになります。レトルトで例えると「舌でつぶせるかたさ」UD3の形状です。
これだけしか伝えていませんでしたが、娘が食べられる形状の給食をだしていただいて驚きました。
ちなみにカレーとサラダでした。サラダは嚥下的に怖かったので残しましたが、カレーはよく食べました。牛乳もがぶ飲み。あ、ストローですが。
私も同じ給食をいただきました。なんと330円!
子供のころ、給食にはいい思い出がなかったので少し、いや結構不安だったのですが、めちゃくちゃおいしかったです。
牛乳は嫌いだけど頑張って飲みました。
下校
給食を食べて、食後30分の座位休憩をはさんで下校となりました。
なんだかんだで約5時間。
長かったけど、とても有意義な時間でした。
なにより、体験入学をすることでいろんな不安が払しょくされていきました。噂だけで不安になってたことが多かったので・・・。
支援学校自体には何度も行ったことがあったので「別に行かなくてもいいけどー、あ、子供だけでもいいかなー」と荒んでいましたが、行ってよかったです。
次は、入学説明会らしい
地域の学校の入学説明会は1月末ですが、支援学校の入学説明会は2月末頃とのこと。あー、また「どんなことを言われるんだろう・・・」と悶々とする日々を過ごすことになりそうです。
ちなみに、すでに通学している先輩ママさんから「大量の書類書く宿題がでるでー」と満面の笑みでいわれます。あー、恐ろしや。
もう一つの不安は「入学式いつ!?」です。
体験入学の時に聞いたのですが、まだわからなかったんですよね。
実は、息子が中3なのでダブル入学の予定なんです(無事にどこか高校受かって・・・)
娘を預けるところが近くにないので、これまた悶々とする日々を送ることになりそうです。
おわりに
大イベントがおわりました。5時間も体験入学に付き添うなんて・・・とものすごく腰がひけていましたが、行ってみたらとてもよい時間でした。
日ごろ、ずーっと自宅にいるので5時間も校内をうろうろしていると腰が痛くなったり足がパンパンになったりしましたが・・・。
入学式に同級生は何人くらいいるのかなー?
今、6年生に何人かおられるからさみしくはないだろうけど、入学式仲間はいるとうれしいな。
次は、入学説明会!
どんどん入学に向けて具体的準備が進みます。
入学準備が進むということは、卒業も近づいているってこと。
今の小学校は地域の学校にも関わらず、支援学級がとても充実していて支援学級と普通級の垣根もなく、とても雰囲気がいいんです。
特に何かできるわけでもない娘を常に仲間に入るよう誘いに来てくれたり、何やら相談を受けたりしていてお礼を言われていたり・・・。
係活動も娘をあとから付け足すのではなくて、2枠のうちの1人に入れるという驚くような決め方をしていたり・・・。それも、娘にできそうなことを最初にいれているという・・・。先生もびっくり!
で、さらにびっくりなのは娘とペアで係をすると負担が大きいはずなのに「一緒にしたい」と残りの一枠が人気だったり・・・。
こんなにステキな小学校がもうすぐ卒業。
あと少しの小学校生活を思いっきり楽しんでほしい。
来年からは徐々に別の道になっていくから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?