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【取材後記】delyさんに「キラー施策に頼らない」カルチャー浸透の方法を伺いました。

みなさま、こんにちは!SELECK編集長の山本です。

ついに梅雨の季節が来たな〜という今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私は雨は好きじゃないんですが、雨上がりが好きです。

雨上がりの空気って、なんかスーッとする感じがしますよね。特に森林の雨上がりとかが最高です。忙しい日々を抜け出して山道をお散歩したい←

という私自身の話は置いといて、最近SELECKでは「オープンドア」というノウハウ共有会を行っています。

オープンドアって「この時間はなんでも聞きに来ていいよ!ウェルカム!」みたいなものだと思うのですが(あってる?)、今のリモート環境を生かして、Zoomで誰かしらのPC画面を1時間共有しっぱなしにするというもの。

普段のレビューだけでは伝わらない執筆の設計だったり、編集の入れ方、アイキャッチ画像の作成など、それぞれのメンバーの業務を垣間見れてとても勉強になる&おもしろい時間になりました。ぜひ試してみてください!

さて、今日も新着記事の取材の裏側をお伝えしたいと思います!本日の記事は、delyさんの「カルチャー浸透」についてです!🎉

レシピ動画サービスの「クラシル」は、いちユーザーとしても大好き。そしてdelyさんにはもう何度も取材してますが、行くたびにいい会社だな〜とファンになってます。(私の取材独り立ちもdelyさんだった。なつかし。)

では早速、取材背景からお伝えしていきます!

1. 取材の背景

今回の取材は、インタビュイーのCXO坪田さんが書かれた下記のnoteをもとに、「このオンボーディング資料をつくった裏側とか取材どうですか?」 とお声がけいただいたのがきっかけになっています。

ただ正直、どういう切り口で取材をするかは結構悩みました(笑)

というのも、こちらのnoteは、delyさんの開発チームのカルチャーを言語化したものなのですが、過去の経験則的にカルチャー策定・浸透の話はどうしてもふわっとなりやすい。かつ他社に参考になる体系的な事例は、過去インタビューで結構出尽くした感があって、他社事例との差別化が難しい…

といった背景がありまして、今回はどう取材するのがいいかなと。

ただ、今回のdelyさんの事例は「施策ありき」ではない、ということが一番の特徴だなと感じました。(以下、CXO坪田さんのお言葉を引用)

カルチャー浸透って「このキラー施策をやればうまくいく」みたいなものはなくて、小さな泥臭いコミュニケーションの積み上げの結果だと思っています。

つまり、カルチャー浸透を目的とした施策云々ではなく、小さな積み重ねがカルチャーを形成している

SELECKではわりと課題解決の事例を多く扱うので、施策を深掘るような内容が多いです。実際、カルチャー浸透の取材でよくお伺いするのは、バリューブックやグッズ制作、社内報の発信、バリューのアワードなどですかね。

でも今回は、施策ベースというよりも、カルチャーにつながっている日々の積み重ねをどう言語化するか? が肝だったので、ここが難しくもあり、読者さんに伝えたいポイントだなと感じました。

2. 「小さな積み重ね」を分解してみる

さて、記事本編ではストーリーに沿って書いていますが、このnoteでは、カルチャー浸透の積み重ねを4つのポイントに「分解」して、坪田さん、井上さんのお言葉を引用しながらお伝えしようと思います。

① カルチャー浸透で特に大事なことは?

最初に、特に大事なこととしてお話いただいたのが、マネジメントレイヤーがまずはカルチャーを体現するということ。これがすべての土台に。

僕の経験上、カルチャーの浸透において特に大事だと思うのは、マネジメントする側がカルチャーを体現し、組織の手本となること。これは間違いないですね。

② カルチャーの入り口は「採用」がつくる

続いて、カルチャー浸透の話は、そもそも入り口にある「採用」が密接に関わってくるという話。

繰り返しにはなりますが、チームづくりの難易度って、結局はどういう人が集まっているかに密接に絡んでくると思っていて。それがいつ決まるのかというと、入り口である「採用」のタイミングなんですよね。

delyさんの具体的な取り組みとして、以下の点が参考になります。

① エンジニア採用の実行責任を、現場のエンジニア(VPoE)が担う
② 社内向けオンボーディング資料を社外にも開示し、カルチャーを伝える

こうした工夫を通じて、カルチャー面のミスマッチをできる限りなくすことで組織が拡大してもカルチャーの濃度を維持できますし、かつ今いるメンバーの「当事者意識」というカルチャー醸成にもなっているようです。

③ 「日々のコミュニケーション」がカルチャーをつくる

さらに、大事なのが日々のコミュニケーション。行動指針だけ整えても、普段のコミュニケーションスタイルとの齟齬があると、浸透しませんよね。

例えば最近、開発部で言語化した行動指針のひとつに「当事者意識を持って視座を高め、視野を広げて相互理解量を増やそう」がありますが、そのベースには、普段のSlackでのコミュニケーションがあります。

delyさんでは、全部署のやり取りがオープンになっていて、経営指標もすべて自動でSlackに投稿される仕組みになっているそう。「情報がないから判断できない」という状態を作らないことが、社員1人ひとりが経営視点で物事を判断し、行動するカルチャーをつくっています。

④ カルチャー浸透は、最終的に「評価」に帰結する

最後に、カルチャー浸透に関わるのが「何を評価するのか?」という部分だと思います。その目線合わせのコミュニケーションが大事。

delyでは3ヶ月ごとに評価を行っていますが、まず本人が自己評価をした上で、ピープルマネージャーと面談する流れになっています。そこで自分の役割を満たしている状態(=100)よりも高い点数をつける場合には、その根拠を書く必要があるんですね。

その評価面談や、普段の1on1などを通じて「何が評価されるのか」の目線が擦り合えば、チームとして大切にしているカルチャーがわかります。

まとめると、「小さな積み重ね」は以下の4点がポイントになっています。

① マネジメント層がカルチャーを体現することが、浸透において大事
② カルチャーの入り口となる「採用」の実行責任を当事者が持つ
③ 日々のコミュニケーションの取り方が、カルチャーを形成する
④ 評価面談や1on1を通じて、何を大切しているかの目線を合わせる

いかがでしょうか? 個人的には、すごく納得感がありました(笑)SELECKの記事では、ストーリー仕立てで金言がよりたくさん詰まっていますので、ぜひご覧ください!

記事はこちら👉「小さな積み重ね」が文化を作る。マネジメントが体現する、delyのカルチャー浸透とは

3. さいごに

今回はカルチャー浸透の話がメインでしたが、その策定については、この言葉がまさしくだなと思いました。(本当に名言だらけ)

カルチャーは「新しく作る」のではなく、長年築いてきたものを「言語化し、実行していく」方が意味があるし、より重要だと思っています。

うちのカルチャーを定めよう! と新しく作って、それを組織に浸透させるのって相当ハードルが高いですよね。だからこそ、採用は重要だし、日々のコミュニケーションが大事。そのカルチャーを言語化して実行していく。

事例の「先進性」をひとつのポイントにしているSELECKではありますが、こういう「小さな積み重ね」の大切さを、取材で度々感じることがあります。小手先のような施策よりもこれが本質だと思うし、こういう事例をもっと世の中に発信していくお手伝いをしたいなーと思った次第です。

SELECKも地道にコツコツがんばろう…!

(カルチャーとはちょっと話が違いますが。笑)

はい。ということで、今回はこの辺で終わりにしようと思います!取材後記を書くのも楽しいのですが、ちょっとまた違うnoteも書きたいと思ってるので、時間を見つけて早々にだします。(宣言して追い込むスタイル←)

今後も引き続き、情報発信していきますので、よければ「SELECK編集部マガジン」をフォローいただけたらと思います🙏

では、また近々お会いしましょう〜!

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!