原点に帰る〜私が障害児福祉をやりたい理由〜


私が福祉に関わりたいと思ったのは、保育園児の頃からでした。

兄の影響もあり、
最初は、「お兄ちゃんの病気を治すお医者さん」から兄が重心の障がいであり治せるものでないことを知ってからは、お世話のできる「看護師さん」と変わっていきました。
その後、たしか「血を見るのは怖いから看護師さんはできない」と思い、
お兄ちゃんの周りで働く大人たちみたいになりたい!と、福祉の分野に気持ちが向きました。

中学1年生の時に書いた作文があるので、それを載せます。そこには私が障害児福祉を目指す原点について全て書かれています。

差別について
命の大切さについて(最後2行目から)
親切とは(最後2行目)

そして、やはり、どんな辛い状態でもいつも笑顔でいた兄。その笑顔が大好きで、みんな笑顔でいられるんだと気がつきました。
まずは自分が笑顔でいて、それから周りを笑顔にできる人になりたい。
子どもたちの輝く笑顔を守りたい。

      "笑顔"

この2文字が障害児福祉を目指す原点の言葉だと思います。

誰もが人を思いやり大切にできる環境を整える。

作文にも書いていますが、子どもの頃って障がいを持っている人がいるなんて知らないじゃないですか。大人は経験を積んで知っている。子どもの純粋な心で障がい者に興味を持ってくれる。親は、相手を傷つけまいと「見ないよ」「言わないよ(おばけと言ったことに対して(兄は手首が曲がっていたのでそう思ったみたい))」と言う。兄弟児からしたら、その親の言葉の方が余程傷つくんです。
「見たらいけないものなの???」

その時は、咄嗟すぎて中学生だったこともあり何もできなかったけれど、
子どもが興味を持った時がチャンスだと思うんです。その時に、「こうゆう人も世の中にいるんだよ。でも、一生懸命生きているんだよ。」って。
そう語れる大人になりたいなって思ったりします。

今、放課後等デイサービスで仕事をしていて、障がいを持った子どもの親御さんと関わることが多いのですが、子どものできないところに目が行きがちだなって思います。もっと輝いているところはありますよ。輝いているところに目を向けて、どんどん良さを引き出してほしいなって、よく思います。
学校の学習よりも、社会で大人になった時に一人で生きていく力の方が大事だと思います。
けれど、親御さんたちは、学校について行かなければならないという気持ちでいっぱいなようです。
だからこそ、私がそのことを親御さんに伝えられる立場でありたい。子どもの輝く姿をもっと伝えたい。

そんなことを思って、障害児福祉の分野で働いています。

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