絶対禁忌と相対禁忌と実際禁忌
こんにちは!柔道整復師の花上雄介(はなうえゆうすけ)です!
※この記事はサービス終了した「リアル物理療法マガジン」の記事です。記事内容に「リアル物理療法マガジン」という表記がありますが、現在はサービスを終了しております。
今回は禁忌についてです。
禁忌。してはいけないことという意味です。
その中でも、僕の中で意識しているのは3つです。
です。
実際禁忌???ナニソレ???という方がほとんどだと思います。
この言葉は僕がイメージして自分で使っている言葉です。なので、臨床で堂々と使わないでください。(汗)
※表現として、あえて「絶対的」のように「的」の文字を入れていません。深い意味はありませんが、テンポよく表現したかったので。
絶対禁忌
絶対禁忌という項目は、文字通り、絶対に行ってはならないことです。これは通常、物理療法機器の分類上でも振り分けられているため、ご存じの方も多いと思います。この部分は復習として記事に書きます。具体的に言うと、「その医療行為によって患者さんが死んでしまうか、もしくは不可逆的な障害を招いてしまうもの」を指します。
相対禁忌
次に、相対禁忌。これは「それほどの危険性はないものの,医療上通常行ってはならないこと」という意味です。
ちょっとこの辺りから「?」になりますよね。危険は無いけど医療上通常行わない…通常行わない…であれば、絶対にならないのはなぜでしょうか?
たとえば、妊娠中の女性は通常X線の撮影を避ける必要がありますが、結核などの場合は、深刻な状態を診断(そして治療)することのメリットがリスクを上回ります。
ほとんど、影響が無いにせよ、被ばくは起こってはいますよね?でも、そこまでのリスクは無い。ということです。
このように、他の考慮事項よりも重要視されたり、他の対策によって緩和されたりする場合があります。そういった場合に、相対的禁忌という解釈が生まれています。
これは、危険度は少しあっても、不可逆的な障害にはならないものという解釈でよいと思います。
でも、よく考えてみてください。不可逆的ではないにせよ、身体に何かしらの影響は与えられている、ということです。
これは患者さんにとっては怖い話です。
シンプルに言うと、「不必要なリスクを取る必要はない」「やらないに越したことはない」ということです。
で、物理療法を扱う分野で、このようなギリギリのラインを攻める事は、基本的には行わないことがほとんどでしょう。物理療法機器で患者さんの命に直接関わるようなことを取り扱うことはないでしょう。
そのため、物理療法分野としては、相対的禁忌という概念はあまり使われないと思います。
実際禁忌
そして、実際禁忌という項目。これは僕が勝手に命名していますが、これは「禁忌には細かく分類されていないけど、実際にやるとデメリットが多いので、やらないほうが無難」というものに対して使用しています。
間違ってほしくないのは、「禁忌だけど、やっちゃえば効果が出るという意味」には捉えないでください。禁忌は禁忌です。
物理療法機器は効果が出ます。ということは、人に対して何かしらの影響が与えられるということです。
使い方を間違ってしまっては、人に危害を加えてしまう可能性があります。これは、失敗談と経験、そして物理療法機器を扱ってきた諸先輩方から僕が受け継いできた経験談をまとめた「リスク回避記事」となります。
これから物理療法機器を扱っていく上で、少しでもみなさんのリスク管理に一役買う記事になれば幸いです。
というよりも、少しでも患者さんのデメリットを減らして、物理療法機器を良いものとして認識してもらうようにするための記事です。
この記事を読むべき人は…?
という方には特にオススメで、更にこの記事を読むことで…
さぁ、一緒に学んでいきましょう!!
絶対禁忌のおさらい
禁忌についてはこちらの記事も復習で読んでおきましょう。電療についての記載があります!
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