魂磨き

すっかり様変わりした1年だった。

良いように様変わりするのならまだしも、
ほとんどは、今まで当たり前だったものが
なくなり、寂しい思いをすることが多かった。

中には面倒だなあと思っていた事もなくなり
その時は楽だ楽だ。と思っていたが、
『楽だ楽だ楽だ。』を繰り返していると
『堕落だ堕落だ。』になってしまう事に、
パソコンの漢字変換ソフトにまで教えられる。
(このブログのことだろ。)

私にとって例年12月と言う月は
生まれ月ということもあり
バイオリズムの波が合うのか
調子が良くなる。走りたくなる。

コロナ禍で、大会がなくなり、まったく
走る気力がなくなってしまった今年1年だったが
部活を引退した生徒が
「一緒に走りましょうよ。」
と声をかけてくれたので
背中を押された形で12月から走っている。
師走とは名ばかりで
弟子に走らされている。

今まで走れなかった言い訳は色々とある。
が・・・言っても仕方がない事は
愚痴にしかならないので
ここはグイッと飲み込んで
めっきり寒くなった朝の外気を
吸いに行きたいと思う。

季節の変わり目って
身体も慣れていないからか
ほんとに寒いですよね・・

どうして、こんなに寒いのに走るのだろう?
心が億劫なのに、走りに行くとき
私はその心情をよく観察することを心がけている。
なぜなら、いやなことを進んでやるというのは
ある意味、魂磨きをしているからだ。

一つ、待っている人がいる。
一緒に走りましょうよ。と言われて
行かないわけにはいかない。
待っている人が来てくれれば嬉しいし
来てくれなくても、億劫な心の防波堤の上に
登らせてくれた事に感謝する。

一つ、良い春を迎えたい。
来年こそは大会がいくつかは再開して、
また仲間と笑顔でランニングを心から楽しむ
日が訪れると信じている。
その時に準備ができていなくて
納得のいく走りができなければ、
靄のかかったような今年の鬱屈を
心の底から晴らすことはできない。

一つ、毎日記録される
ガーミンのカレンダーを
緑のマークで埋め尽くしたい。
これは、もう小学生の時のラジオ体操のハンコを
毎日押してもらうのと同じ。

魂磨き

48歳になっても、
毛糸を通したラジオ体操カードを
首からぶら下げて、
並んだハンコを何度も
よしよしと眺めたい。

12月の目標は、毎日走ること。
雨の中に時折、雪も交じり始めた
暗い海の底のような朝だが、
ゆっくりと光射す海面を
目指していきたいと思う。

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