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「新月の子どもたち」を読んだ

お友達の司書さんがおすすめしていた本。
駅の本屋さんで、普段見ていない児童書コーナーで探してみたら、一番上の棚で待っていた。

「新月の子どもたち」
トロイガルトという夢の中の国のお話から始まる。
みんなが死刑囚。その運命を受け入れている。
そんな中、「わたしはしなない」と言う少女に出会う。
そんな少女をたすけたいと思う。
夢の世界と現実世界を行ったり来たりしながら物語は展開していく。

児童書なので読みやすい反面、ひらがな多めは逆に時間がかかる感じもあった。それでもやめられず、一気に読み進める。

響く言葉があり過ぎる。
最近感じたこと、浮かんだこと、心当たりにシンクロしまくって、心がじんわりヒリヒリする。

自分の気持ちしかわからない

相手の気持ちをくみとるとか思いやるとか、どんなにそこに「やさしい気持ち」があったとしても、やっぱりわからない。
こんな風に思っちゃいけないんじゃないかと考えて、自分が感じた気持ちにバツをつけたりなかったことにする必要はない。

ほんとうのじぶん

伝えたいと、こころから念じるとき、声は、ちがう。
伝えたいことが、じぶんの真ん中の、かたいものに、さわっていて、その伝えたいことに、じぶんのほうが、動かされる感じ。
そのとき、声の、波がちがう。

新月の子どもたち

ぼくは、そのことをしっている。ずっとしっていたはずだ。

新月の子どもたち

「子ども」として揺さぶられる部分と、大人として支援者として、「キイ先生」の葛藤に揺さぶられる所もあって、とにかく物語と現実がリンクして涙した。

せかいには、いつもこたえがあるわけじゃない。でも、こたえがあるとき、いつもそれはシンプルだ。

新月の子どもたち

昨日のブログに書いた想いと重ねてしまう。

最後は子どもたちが光を見つけて踏み出していく、希望の本だ。
おススメされた本をさらにたくさんの人におすすめしたい。

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