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「食」は大事

今日は、今日も、ご飯作るのめんどくさいな~と、残り物で適当に済ませることにした。その分の時間を読書タイムにするつもりだったのだが、ちょっとした億劫さから、なかなか読書に取りかかれずに、中途半端に時間を浪費していた。

今日の読書は「めざせ!ムショラン三ツ星」

著者は、現役の刑務所栄養士の方。刑務所という特殊な環境下で、かなりレアな職種で、受刑者とのかかわり方も刑務官とは違い特殊な立ち位置での関わり方になる。
刑務所内で日々の食事を作る炊場は刑務作業の一つであり、受刑者が担当している。その制約の中で繰り広げられるドタバタが、面白く描かれている。その面白さは、仕事やかかわった人たちへの愛が感じられる。

「食」って大事だ。
体を作るものであり、生命の維持に欠かせない。
ただ腹を満たすことではなくて、楽しみだったり心の豊かさにも結びついている。

食事は楽しくなければいけない。と言うか、楽しくなければそれは食事ではなくエサだと私は思う。

めざせ!ムショラン3ツ星

この言葉が刺さった。
刑務所の「クサイメシ」って、すごい言葉だなと思う。確かに、罪を犯して税金を使って良いもん食ってんじゃねーよって思われるのかもしれない。
だけど、高級とか贅沢とか、そういうことじゃなくて、やっぱり「エサ」じゃないのだ。
材料費や環境の制限も大きくて、失敗もあるし、熱々なんてもっての外、それでも「食事」を美味しく楽しめるようにと奮闘する筆者の熱い思いに触れて心が揺さぶられた。

そうだよな~。食って大事だ。
入所施設だったり、学校だったり、「給食」の美味しいまずいは満足度に直結する。そして、万人に「美味しい」と言われることも難しく、どうしても不満が出やすい。
それは、「仕方ない」ことでもあり、仕方なくないで済まないことでもある。

心がワサワサしているのは、食が大事とか言いながら、ご飯作るのめんどくさ~と放棄している罪悪感があるからかもしれない。
身体を作る、心を豊かにする、日々の積み重ね、、、ちゃんと生きる、暮らすって難しい。

「食」は大事って打つたびに「職」と変換される。まあ「職」も大事だってメッセージなのかな。あ~大事大事が多すぎて飽和状態だ。

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